第14話
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殿下を非難するつもりはありません。あの件で非難されるべき人物達はユミルを襲撃した猟兵達と彼らの雇い主であるアルバレア公です。それに襲撃の後父さん達は殿下を非難するどころか、貴族連合軍の手の者によってこの戦艦へと連行された殿下の身を案じていた上、我が国とエレボニアが戦争状態に陥ってしまった事を知った時、殿下やユーゲント皇帝陛下達”アルノール皇家”に対する罪悪感で苦悩していました。ですから、ユミルの件はもう気になさらないでください。」
「……寛大なお心遣い、心から感謝致しますわ。このメンフィルとエレボニアの戦争によってわたくしがどうなるかわかりませんが………叶う事ならシュバルツァー家に対する償いをしたいと思っています。その際はわたくしでできる事なら何でも致しますわ。」
「”何でも”……ねぇ?クスクス、シュバルツァー家に対する償いなら何でもするというその言葉、本当に信じていいのかしら?」
リィンの心遣いに感謝した後に答えたアルフィン皇女の答えを聞いたレンは意味ありげな笑みを浮かべた後小悪魔な笑みを浮かべてアルフィン皇女に問いかけた。
「はい。現エレボニア皇帝ユーゲント・ライゼ・アルノールと皇妃プリシラ・ライゼ・アルノールの娘たるアルフィン・ライゼ・アルノールはシュバルツァー家に対する償いなら何でもする事をこの場で確約する事を宣言します。どうか、シルヴァン皇帝陛下を始めとしたメンフィル帝国政府の方々にもユミルが襲撃された件でシュバルツァー家の方々に対して償いをしたいというわたくしの意志をお伝えください。」
「うふふ、勿論伝えておくわ。―――”よかった”わね、リィンお兄さん♪」
「?は、はあ……?」
アルフィン皇女の嘆願に頷いたレンは小悪魔な笑みを浮かべてリィンを見つめ、突然話をふられたリィンは戸惑いの表情で答え
「…………ハア……………まさかこんな形で一人増えるなんて………しかもよりにもよってその人物がエレボニアの皇女殿下だなんて………」
「………え”。エ、エリゼお姉様。ま、まさかとは思いますけど………」
その様子を見守っていたエリゼはレンの意味ありげな答えの意味がわかっていた為ジト目でリィンとアルフィン皇女を見つめた後疲れた表情で溜息を吐いて頭を抱え、エリゼの言葉を聞いてある事を察したセレーネは表情を引き攣らせてリィンとアルフィン皇女を見比べた後エリゼに視線を向け
「……後で詳しい事情を教えてあげるわ。」
視線を向けられたエリゼは疲れた表情で答えた。
「うふふ、何だか面白い展開になりそうね♪」
「ふふふ、”なりそう”ではなく、もう”なっている”のでは?ご主人様ですし。」
「ア、アハハ………今までの事を考えると、間違いなく”私達の予想通りの展開になっている”でしょうね……」
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