暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜
第14話
[12/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の作戦の目的の大半を達成できたから今は自分達の手柄に素直に喜んでおけ。」

「フォルデお兄さんの言う通りね。後の事は他の人達に任せてレン達は一端”モルテニア”に戻りましょう?――――勿論アルフィン皇女も一緒にね?」

フォルデの言葉に頷いたレンはリィン達を促した後意味ありげな笑みを浮かべてアルフィン皇女を見つめ

「………メンフィル帝国はわたくしをどうするおつもりなのですか?」

レンに見つめられたアルフィン皇女は不安そうな表情でレンに問いかけた。

「クスクス、それを決めるのは現メンフィル皇帝であるシルヴァンお兄様よ。――――ま、少なくても処刑や拷問みたいな貴女に危害を加えるような事はしない事は現時点で決定しているし、戦争相手の国とはいえ貴女は皇族なのだから、貴族連合軍の待遇よりはマシな待遇で過ごしてもらうから、そんなに心配する必要はないわよ。」

「………わかりましたわ。メンフィル帝国の御慈悲に心から感謝致します。それとリィンさん……でしたわよね?貴方に一つだけお聞きしたい事があるのですが……」

レンの答えを聞いたアルフィン皇女はレンに会釈をした後リィンに視線を向けた。



「え………」

「?俺で答えられる事でしたら、答えさせて頂きますが……アルフィン殿下は何を知りたいのですか?」

アルフィン皇女の突然の質問にエリゼが呆けている中一瞬不思議そうな表情をしたリィンはすぐに気を取り直してアルフィン皇女に質問を促した。

「その……既にご存知かと思いますがアルバレア公がわたくしの身柄を狙って雇った猟兵達がユミルを襲撃した際に、領民達やわたくしを守る為に自ら剣を振るっていたシュバルツァー卿――――テオおじさまが猟兵に撃たれてしまったのですが………おじさまの具合はどのような状況なのでしょうか……?」

「あ…………」

「……………」

アルフィン皇女の質問の内容を知ったセレーネは呆け、エリゼは静かな表情でアルフィン皇女を見つめていた。

「――――幸い急所が外れていた事と、応急処置が早かったお陰で命に別状はなく、父さん―――シュバルツァー男爵は既に目覚めてユミルの領主として復帰しています。」

「!よかった……おじさまがご無事で………!それと……謝罪で済まない事であると理解していますが、それでも謝罪をさせてください。――――誠に申し訳ございません……!わたくしが郷にいなければあのような出来事は起こらなかったというのに……」

リィンの答えを聞いて目を見開いたアルフィン皇女は安堵の表情で涙を流した後リィンを見つめて頭を深く下げて謝罪した。



「皇女殿下………」

アルフィン皇女の行動をステラは目を丸くし

「………頭をお上げ下さい。俺自身はユミルが襲撃された件で
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ