117部分:第十一話 武蔵の力その二
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ずは」
夜叉姫が武蔵に応える形で述べたのだった。
「そして」
「はい、あの男です」
壬生が忌々しげな顔と声で続いてきた。
「小次郎、あの男もまた」
「攻介」
夜叉姫は感情を露わにしだした壬生を嗜めてかあえて彼の名前を呼んだ。
「はっ」
「心を鎮めさせることです」
こう声をかけたのだった。
「決してはやらぬよう。いいですね」
「はっ、申し訳ありません」
「風林火山を持つあの男は貴方に任せます」
そのうえでこうも弟に告げるのだった。
「黄金剣を持つ貴方に」
「有り難き幸せ」
「そして武蔵よ」
「はい」
今度は武蔵であった。その武蔵が頭を垂れる。
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