共闘
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る。そのまま壁の近くにいたプレイヤーに袋叩きにされるのを最後まで見届けることはなく、センチネルを吹き飛ばしたリズと前衛を交代するようにして、クラインとともにコボルトロードと対面する。
「オラァ!」
コボルトロードが振るう右手の大斧を紙一重で避けながら、クラインが足の皮を深々と切り裂いた。そんなダメージに構うことはなく、さらにクラインに追撃を加えようとしたコボルトロードだったが、クラインを庇うようにしてその一撃を斬り払う。
「そこ……堅っ!?」
到着したリズがメイスを振るうが、それはコボルトロードの左のバックラーに防がれてしまう。そして咆哮とともに、コボルトロードは多大な隙をさらしたリズを睨みつける。
「リズ!」
「ヤバっ――」
「せやぁっ!」
リズに振るわれんとする大斧の軌道を変えようと一撃を加えたが、その巨腕の勢いは止まることはなく。振るわれた大斧とリズの驚愕の声をバックに、その場に《閃光》が炸裂した。初期位置から突進してきたコボルトロードの胸部に、アスナの高速の突きが連打され、たまらずコボルトロードはバックステップして距離を取った。
「《センチネル》、まだ来るよ!」
細剣を構えるアスナの指示の通りに、コボルトロードの叫びに《センチネル》がさらに三体、空間に飛来するように登場する。アスナに遅れるように合流したシリカとキリトを含めて、メンバーが再集結しつつコボルトロードに立ち向かった。
「……あたしたちのお節介だったみたいね」
「みてーだなぁ……」
そして戦闘が再開する刹那の間に、リズがアスナには聞こえないようにボソッと呟き、クラインも同意しながら頬をかく。キリトとアスナにSAOのボスとは戦わせない、などと、完全にこちらのお節介だったらしく――むしろ、二人のサポートに回るように陣を組む。
「いくよ!」
アスナの号令に走り出す。先程のように《センチネル》がコボルトロードを守るように立ちはだかったが、そのうちの一体は足元に放たれたバズーカに転倒した。他のメンバーの援護射撃に感謝しながら、残る二体の《センチネル》と対峙する。
「くっ……!」
「キリトさん!」
《センチネル》の大剣が襲いかかっていくのを見切ったキリトが、それを逆に弾こうとしたものの、その重量に圧しきられそうになってしまう。ただ隣にいたシリカの力も借りて大剣を弾き飛ばすと、その隙にアスナが《センチネル》の首に正確無比な刺突を放ちポリゴン片としていく。
「キリトくんってば、前より下手になったんじゃないの?」
「……ここからだよ!」
その言葉の通りに、キリトは残る《センチネル》の大剣を今度は一人で弾いてみせると、またもや《センチネル》は多大な隙を晒す。アスナの見様見
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ