ガンダムW
1659話
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がそんな強引な真似をするとは限らんが、それでも何かあった時の為に対処は必要か。よかろう。幸いと言うべきか、ガンダムの改修作業を含めて暫くは儂だけでやれる。お主が好きに使ってくれて構わん。ピースミリオンを操作する為の方法も教えておく」
「助かる。……けど、本当にいいのか?」
予想外にあっさりとこっちの要望を呑んでくれた事に驚き、思わずそう尋ねる。
俺達に手を貸してくれるのは嬉しいし、ピースミリオンの運用にも手を貸してくれるのは嬉しい。
だが、何故そこまで……と、そう思ってしまっても仕方がないのは事実なのだ。
「ふむ、儂は何だかんだとお主とは一番付き合いが長い。トールギスの件からじゃからな。だからこそ、お主達が……そう、何かを隠しているのは分かるが、それでもOZと比べるとマシじゃと思うし、ある程度ではあっても信頼出来ると思っておる」
「ハワードがこうまで言うのは珍しいな」
俺達の話を聞いていた老師Oが、面白そうにそう告げる。
色々と理由はあっても、こうして俺を信じてくれるというのは嬉しい限りだ。
「……そうか。なら、その信頼を裏切るような真似は出来ないな」
取りあえず、それだけを告げる。
ハワードの方も、先程のは口が滑ったようなものなのか、どこか照れくさいように顔を背けていた。
「とにかくじゃ。アクセルは儂の部下を連れてピースミリオンを、そして儂はガンダムの改修作業を。……それでいいんじゃな?」
無理矢理話を戻したな。
いやまぁ、こっちとしてはそれはそれで助かったけど。
「ああ、それでいい。それで、いつ出発出来る? こっちはいつでもいいし、現在の宇宙の状況を考えると、少しでも早く行きたいんだけど」
「……ふむ、そうじゃな。今すぐと言いたいところじゃが、月の裏側まで向かう足がなかろう?」
「だろうな」
ハワードの言葉に頷きを返す。
勿論連合軍には幾つも宇宙船の類は存在している。
だが、それを動かすのは当然のように連合宇宙軍の軍人であり、そのような人物を用意して欲しいと言われてすぐにはいそうですかと準備出来る訳がない。
特に今は、バルジが再び現れた件もあって、連合軍全体がその警戒に忙しい。
……まぁ、何らかの現象で消えたと思っていたバルジがひょっこり姿を現したかと思えば、未知の勢力に占領されており、おまけにその勢力は通信に応じようともしないばかりか、トーラスを楽に撃墜出来るような炎獣という存在もいる。
もっとも、炎獣という名前はOZも連合軍も知らないんだろうが。
ましてや、そのバルジは再び唐突にどこかに消えたのだから、それを警戒するのは当然だろう。
そんな中、ちょっと月の裏側まで行きたいのでMSを運用出来る宇宙船を貸してくれと言われて、すぐにはいそ
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