暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1658話
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まえば、当然OZが有利になるような真似を許す筈もない。
 それ以前にリーブラ建造の為の資材や労働力を集めるのも無理だろうが。

「じゃあ、話はこれで終わりだな? なら俺はこの辺で失礼させて貰うけど?」
「ああ、構わん。今回の件はこちらも無茶を言ったな」
「分かってくれればいいさ。じゃあ……」

 そう告げ、セプテムの私室を去ろうと踵を返し……

「そう言えば」

 不意に何でもないかのように、セプテムが俺の背中に言葉を発してくる。

「バルジがまた消えたというのは、まだ殆ど出回っていない情報の筈だが、アクセルはよくそれを知っていたな」
「……傭兵には独自の情報ルートがあるからな。それを使えばどうとでもなる」

 動揺を顔に出さず、そう告げる。
 いや、後ろを向いてるんだから動揺は顔に出してもいい。その代わり雰囲気に出すな。
 そう判断し……何とか誤魔化せたか?
 俺が……いや、シャドウミラーが傭兵独自の情報網を持っているというのは、前々から臭わせているし、実際その情報網から得たという事にして、情報をリークしたりもした。
 だからこそ、今回もそこから情報を得た……そう思ってくれれば、こっちも助かるんだが。
 さて、どうだろうな。
 多少俺達を怪しんだとしても、まさかシャドウミラーがバルジ消失や未知の勢力についての後ろで糸を引いてるなんて風には思われなければいいんだから、多分大丈夫だろう。

「なるほど。なら、何かこちらの知らない情報を得たら教えてくれ。相応の情報料は支払おう」

 ……ふぅ。何とか誤魔化す事には成功したみたいだな。

「分かった。何か情報を得たら、そっちに回そう」

 それだけを告げ、部屋から出る。
 何とか今回の件については誤魔化す事には成功したが、同じようなミスを何度も繰り返したりした場合、色々と不味い事になる。
 今も誤魔化す事には成功したが、背中にセプテムの視線が向けられているのは感じているのだから。
 部屋から出て扉を閉める事により、ようやくその視線が消える。
 ……少し手の内を見せ過ぎたか?
 いや、口を滑らせてしまったのは事実だが、バルジの件はやっておく必要があった。
 でなければ、現状の膠着状態を維持は出来なかったのだから。
 シャドウミラーの立場として、今は何とか膠着状態を保っている方が好ましい。
 少なくてもデスサイズヘル、アルトロンガンダム、ウイングゼロ、ピースミリオンという手札が揃うまでは。





「で? セプテムは何を要望してきたんだ?」
「バルジの件だよ。出来れば俺達に対処して欲しいとな」
「あー……やっぱりか。で?」

 どう返事をしたのかを促してくるデュオに対し、首を横に振る。

「こっちから手は出さない。色々
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