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ブレイブソード×ブレイズソウル~偽剣と共に歩む者~
力の使い方
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したのか小さなホワイトボードにペンで【魔力放出練習(魔剣に纏わせる事が出来れば尚良)】と書き出す

さっきまで魔力弾を連射しまくってた割に全然消耗していない様子だ

「いくら何でもコレはハード過ぎじゃないですかね!?」
素振りはまだ良い…けど、そこからいきなり魔力弾ぶっ放してくるのはおかしいと思うんだ…

「あら、並の魔剣使いでもこれ位は出来るわよ?
それとも、何も出来ないままに死ぬのがお好み?」

「分かった、分かったから…
で、魔力放出って一体どうすれば良いんだよ?」

「どうって…こう、ドバーッて感じよ」
「大雑把過ぎるわ!?」

余りの説明の雑さに悲鳴の如く叫ぶ
いや…もうちょっと別の言い方無かったのか…?

「…仕方ないじゃない、私だってよく分からないのだから」

サッと目を逸らしながらそう言うグラムサンタ
それを呆れた目で見てから、取り敢えず自分なりの方法で魔力を放出する事にする
「…………」

――頭に浮かべるのは湖とそれを堰き止める門、そしてその門を開けるイメージ
だが、それだけでは駄目らしく、全く変化が起きていない
今度は湖にイメージを傾ける、湖の中は暗く、何も見えない
何処までも暗く昏く闇だけが続いている様だ
その闇を押し出すイメージでもう一度門を開ける

―――轟ッ!!!

その瞬間、夜の闇を凝縮した様な魔力が全身から吹き出す
その魔力の勢いで立っていた地面に若干ヒビが入る

「…成功したみたいね、言ったでしょう?ドバーッとするイメージだと」
フフン、とかなり大きめな胸を張りながらそう言うグラムサンタ、その尻尾も何処か嬉しそうにフリフリと揺れている

「…これが魔力?」

「そうよ、…マスターの魔力は真っ黒ね、これほど濃い闇の魔力を持っているのに私を扱えるなんて、ね…
――あぁ、マスター?それ以上は放出しない方が良い…「な、なんか力が抜けて…?」……遅かったみたいね」

倒れる寸前、グラムサンタが体を支えてくれた様で、地面に倒れはしなかった

「な、何が…?」
「初めて魔力を放出したから体がビックリしただけよ、休めば元に戻るわ」
「そ、そうか」


「そうね、少し休憩を入れてからまた始めるわ
今のうちに休んでおきなさい」

ポン、とこれまた何処から出したのか水筒を差し出してくる、中身は温かい紅茶のようだ

「あ、ありがとう…」
「紅茶は家の棚にあったものを適当に使わせてもらったわ」

この少女、もう家の物が何処にあるか把握している様だ
遠慮という物がもう少しあっても良いものなのだが…
 
ジトーっと隣で自分の水筒(恐らく俺の家にあったもの)を傾けている少女を一瞥してから一口飲む

「…美味しいな」

「あら
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