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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第35話 「真夏のデート?」
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はいつもいつもそうなんですか。私の心配を返してください!」
「そっちが勝手にしたのに返せだなんて横暴ね。大体お姉ちゃんは頭が固すぎるわ。年頃の男女が一緒に出掛けてるんだからこれはデートでしょ。ただショウ君が両手に華ってだけで……お姉ちゃんだってデートって思った方が楽しいでしょ?」
「そそそれは……い、いえでもデートとは本来1対1で行うものであって。……しかし、私達は知らない仲でもないですし、何より自分の中でそのように思うのは自由。ということは……あぁでも!」

 ほんと……お姉ちゃんは可愛いわね。お姉ちゃんを見ているショウ君は「今日もアミタは元気だな」くらいの顔しかしてないから可哀そうにも思えてくるけど。
 というか、お姉ちゃんはショウ君のどこに惚れたのかしら。今では背も高くなってるし、顔立ちも男らしくなってそこそこにイケメンだとは思うけど……お姉ちゃんが好きなったのは私達よりも小さい頃。今と違って素直で可愛かったのは認めるけど、気持ちとしては弟に向けるそれになるのが普通じゃないかしら。我が姉ながら不思議だわ……

「キリエ、アミタが好きなのは分かるがあまりからかってやるなよ」
「それは無理な相談かしらん。だってこれが私とお姉ちゃんのスキンシップだから。というか、あんまりストレートにお姉ちゃんが好きとか言われると私がシスコンみたいに聞こえるから遠慮してほしいわね」
「シスコンの気はあると思うんだが……」
「な、何を言ってるのかしら。そんな根拠……」

 …………。
 ………………あれこれ見られてきただけにないとは言えないわね。よくよく考えてみると、私ってショウ君に結構恥ずかしい姿を見られてきてるんじゃないかしら。
 お姉ちゃんとケンカしちゃってなかなか仲直りできずに泣いちゃった時とか……熱を出したときに人恋しくなって寝るまで手を繋いでてとか言っちゃった時とか。それに……

『何でキリエは花を育ててるの?』
『それはわたしの担当だからよん。正直面倒臭かったりするんだけど……』
『そっか……でもずっとやってるんだからキリエは偉いよね。それに……おれはキリエは育てた花好きだよ』
『え……』

 ………………何であの時のことを私は思い出しちゃってるわけ!?
 いや確かにあの時のことは私とショウ君だけの思い出ではあるけど、まだショウ君が小さい頃の話なのよ。身長だって私だって低いし。なのに何であの時の私はD・T・M――ドキドキでトキメキがマックスなの!?
 というか、何で今ドキドキしてきてるの。落ち着け、落ち着きなさいキリエ。あなたは妖艶さが売りなお姉さんでしょ。年下の男の子に負ける女じゃないわ。

「キリエ? ……何だか妙に顔が赤いが」
「な、何でもないわ。夏空の下、外に出てるんだから体温が上がってるだけよん!」

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