第三十九話 おぢばがえりその十二
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「総出で用意してるわね」
「そうよね」
青年ひのきしん隊というおみち独特のボランティアの人達を集めて働いてもらう様なものがあるのですがその人達が、です。
おぢばがえりの為の準備に勇んでくれていてです。もう設備がどんどん進んでいっています。男の人達の力はやっぱり凄いです。
「毎年にしても」
「足場とか組まれて」
「看板も建てられているしね」
「本当にひのきしん隊の人達がいてくれなかったら」
「おぢばがえりもどうなるか」
「子供の頃は気付かなかったな」
皆ひのきしん隊の人達を見て言いました、私も同じ考えでした。ただ私はふとこんなことも思いました。実家のことを考えて。
「お父さんが何回か行ってたわね」
「あっ、ちっちのお父さん教会長さんで」
「それでよね」
「お婿さんに入ってからもね」
その前からでした、お父さんの実家は大阪の方のサラリーマンでした。
「それで会長さんになっても」
「何度もなのね」
「ひのきしん隊に参加してるのね」
「そうなの、最近参加してないけれど」
これまで何度かです、お父さん本人が言うには十回参加しているそうです。
「楽しいって言ってたわ」
「へえ、そうなの」
「こんな暑い中でひのきしんしてるのに」
「そのこと自体が、かしらね」
「そこはわからないけれど」
何かひのきしん隊独特の楽しみがあるみたいです。
「ひのきしんさせてもらえるってことはね」
「有り難いことだから」
「やっぱり嬉しい?」
「そうなのかしら」
「お父さんも最近は行ってないけれど」
それでもです。
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