第10話
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。それより、怪我はないか」
「私よりお父さんは大丈夫なの」
「オレのことはどうでもいい。お前が無事ならそれで」
ヤバイなこれは。右腕が折れたか。
「あっ、デッキが。お父さんのデッキが2つとも」
燃え盛るDホイールを見て柚子が顔を青ざめる。
「いいさ。お前が無事なら。『帝王』はとっくの昔に引退したんだ。あんなものよりも、柚子の方が大切なんだから。柚子、お前が何を思って『征竜』を持ち出したのかは知らない。けどな、借り物の力じゃあ何も得ることは出来ない」
左手で柚子が家においていた『幻奏』デッキを取り出して渡す。
「お前は自分のデッキと向き合う時が来たんだ。目先の力じゃない。本当に必要な力となるように。それから遊矢が心配してたぞ。巻き込みたくなかったのにって後悔もしてた。柚子、自分の気持ちを優先してると瑠璃ちゃんに取られるぞ」
軽い発破のつもりでそう柚子に告げ、大会運営の担架に乗せられて会場を後にする。
修造おじさん、あそこまで強かったんだ。熱血デッキしか見たことがなかったから。それにしても永代チャンピオンってことは10年間負け無しってことよね。それなのに、一度も噂を聞いたことが無いってことは、あの態度でお客からのブーイングも完全に無視してたのよね。う〜ん、ずっとあのままの修造おじさんが想像できない。それにしてもデッキよりも柚子ちゃんを優先して怪我もひた隠しにして、本当に愛してるんだな。それを柚子ちゃんは理解してるのかな。次で完全決着をつけようかしら。チャンスはあげる。だけど、遊矢は絶対に渡さない。ただでさえ、セレナが構って欲しそうな猫のように遊矢に付き纏っているのに。我慢なんてしてられない。ノック?一体誰が、貴方は!?提案?ふ〜ん、少し考えさせてちょうだい。
【Zero】からの【アシッド】怖い。【ダーク・ロウ】のハンデス除外怖い。【超融合】怖い。HERO専用融合魔法怖い。スカイスクレイパー直焼き怖い。簡易スカイスクレイパーシュート怖い。なんであんなにも必殺ルートが多いのに素材がゆるいのか。うん、貴様は!?何?ふむふむ、いや、えっ、まさか。いや、そうなのか?だとしたら、でも、それはダメだ。だが、それも、何?場合によっては丸く収まる?う〜む、とりあえず話だけは聞こう。
ジャックとのデュエルでもそうだったけど、次から次へとHEROが飛び出してくる。孤児院の皆も楽しんでるかしら。遊矢は本当にカードに愛されている。子供達と数日歩くだけでまともなデッキが作れるぐらいに、カードが遊矢のもとに集まってくる。一枚一枚じゃ弱いはずなのに、皆が揃うと凄いコンボが生まれる。遊矢はシンクロ専用のテーマのデッキを手をつなぐデッキだって言ってたっけ。単体では弱い
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