第十幕その六
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「それがいいのよね」
「そうそう」
「それとね」
「お湯のお風呂も入って」
「そちらもいいのよね」
勿論こちらも楽しむのです。
「薬膳湯もね」
「そちらもね」
ここで、です。アンはその薬膳湯にこうも言いました。
「今日の薬膳湯はシャンパン湯よ」
「昨日のワイン風呂とはまた違うわね」
「そう、ワインと言えばワインだけれど」
「シャンパンだからね」
「また別ね」
「入った時の感覚も」
それもというのです。
「シャンパンの泡でね」
「また違うわね」
「だから今日はその泡の感覚もね」
「楽しんで」
「そうしてね」
「わかったわ」
ドロシーもにこりと笑ってです、アンに応えました。
「それじゃあね」
「二人でね」
「楽しみましょう」
こうお話してでした、二人はシャンパンのお風呂も入りました。
泡立っていてしかもいい香りのお風呂に入ってです、ドロシーは一緒に入っているアンにこうしたおkとを言いました。
「シュワシュワってね」
「くるでしょ」
「泡のお風呂らしくてね」
「この感覚がいいのよね」
「そうね」
アンににこりとして言いました。
「素敵な感じよ」
「香りもいいし」
「アンはこのお風呂が一番好きなの?」
「ううん、そう言われると」
「そうでもないの」
「このお風呂も好きだけれど」
それでもというのです。
「他のお風呂も好きだし」
「ワイン風呂も」
昨日のお風呂もです。
「好きなの」
「あのお風呂もよかったわね」
「ええ、林檎風呂もあるし」
「林檎ね」
「林檎のエキスが入ったね」
「ひょっとして」
ドロシーはアンのその言葉を聞いて彼女に笑顔で尋ねました。
「アンが一番好きなお風呂は」
「そうかも知れないわ」
アン自身否定しませんでした。
「林檎だからね」
「やっぱりそうなのね」
「林檎の香りも好きだし」
「それでなのね」
「林檎のお風呂大好きよ」
「じゃあ林檎のお風呂の日は」
「じっくり楽しみたいわ」
アンもにこりと笑って言います、そうしたお話をしてでした。
お風呂を楽しんでこの日は終わりました、次の日朝御飯の後皆で今日は何をして遊ぼうかとお話をしていますと。
そこにです、何とです。
ウーガブーの国に向かってバラバラと音がしてきました、それで皆でお外の方に出てみますと。
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