プロローグ
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腕をあげ、タケルへ向けて何やら操作する。途端、腕輪から光が放たれ、小さな画面が空中に浮かび上がる。未知の技術にタケルは言葉を失ってしまった。
「? 君、名前は?」
「天空寺タケルと言います。その、気付いたらここにいて……」
「どういう事だね?」
「レフ教授、実はタケルさんは……」
マシュがレフへとタケルを発見した経緯を伝えると、レフは目に見て動揺する。それだけ、このカルデアがどれだけ堅牢な場所であるかを物語っていた。
「ふむ。シュミレーションを受けた訳でもない、と。そして君は、カルデアの事も、サーヴァントの事も、レイシフトの事もマシュ君に説明されるまで聞いた事がなかった?」
「はい……と言うより、もっと根本的な問題があって……えっと」
「私はレフ・ライノール。ここの技師の一人さ」
「実は、ここは俺の知ってる世界と少し違うみたいなんです」
タケルは思った事を口にした。そもそも、カルデアという建造物があるなんて聞いた事がない。秘匿されているという事もない。マシュ曰く、国連に話が通るほどなのだ。つまり、世界の首脳達に顔が利く存在という事になる。そんな事を、幾らなんでも知らない訳がない。
「違うとは?」
「俺の知ってる世界は、魔術なんていうモノはありませんし、そもそもカルデアなんて言う言葉も聞いた事がないです」
「……つまり、君はその、あり得ないが、別の世界から来た、と?」
「もしかしたら、そうかもしれないです。漫画や小説みたいですけど」
聞き慣れない言葉、見慣れない光景、そして危機。タケルの住む世界と違う、としか言えない。
「矢継ぎ早ですみません。けど、そうでなきゃおかしいんです」
マシュとレフは顔を見合わせる。信じてもらえるだろうか、とタケルが不安になる中、レフは微笑みを浮かべた。
「分かった。現時点ではどうにも言えないが、信じよう。それに、君からは切羽詰まったモノを感じる」
「ありがとうございます。それで、何ですけど、一つ聞きたい事があるんです」
「何かね?」
「俺も、そのレイシフトに参加させてもらっても良いですか?」
無茶な話である事は分かっている。けれど、世界の危機なんていう言葉を耳にしてしまった異常、タケルは何か自分に出来る事を見つけたかった。別世界であっても、自分に出来る事はあるはずだ、と。
「一応、適性のあるマスターは四八人と決められた。だがあくまでもそれは適性があると認められた人々で、一応上限はない。もし君にマスターの適性があるならば、レイシフトに参加できるかもしれない」
「本当ですか!」
「ああ、私からも話を通してみるよ。ただ……もうすぐブリーフィングが始まる。遅れたら大変だ。ウチの所長は、結構根に持つタイプだからね」
「え!? そ、そのブ
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