ガンダムW
1657話
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間に何度もOZのコロニーからはシャトルやMSがやってきて、バルジの周辺を動き回っていた。
最初の戦いで有人機のMSがいたり、シャトルが待機した場所ではNジャマーUの効果範囲外だというのは、向こうも理解しているのだろう。
また、炎獣もバルジの近くにまで寄ってこなければ宇宙空間を飛び回っているだけで、特に攻撃してこないというのも理解したのか、向こうはそのラインを見極め、外からこっちの様子をじっと窺っていた。
それを眺めはしていたんだが、やがて暇になってきたという事もあり、何よりそろそろバルジの件が十分に広まったと判断すると、D-120コロニーに戻る事にする。
……決して凛や綾子との触れ合いが出来なくて寂しくなった訳ではない。
炎獣にバルジの近くにあったデブリを何個か適当に持ってこさせると、そのままサラマンダーと一緒にバルジを空間倉庫に収納する。
現在もバルジの方を見ているOZのシャトルは、いきなりバルジがなくなったことには気が付き、驚いただろう。
その唐突さは、まさに以前バルジが消えた時と同じだったのだから、当然だ。
だが、バルジがあった空間には当然のように炎獣達が集まっており、四方八方を飛び回っていた。
そうなれば、当然のようにOZも近付いてくる事は出来ない。
MDですら炎獣の前にはどうしようもなかったのだから、シャトルで近付いてくる事が出来ないのは当然だろう。
そんな様子を見ながら、俺は隕石に隠れるようにしてその場を移動していく。
当然ながら炎獣は俺から生み出されたものであり、俺の意志に従う存在だ。
つまり、何があろうと炎獣が俺を攻撃するような事はない。
そうしてそのまま炎獣の中を泳ぐようにスペースデブリの岩塊に隠れるように移動していき……やがて十分に離れたというところで、炎獣を消滅させるのだった。
D-120コロニーに戻ってきた俺が見たのは、当然のようにかなりの騒ぎになっている光景。
そこら中で連合軍の軍人が動き回り、騒がしくしている。
そんな基地の中を進み、やがて俺はシャドウミラーに与えられている部屋の一室に到着する。
「アクセル!?」
部屋の中に入ってきた俺の姿を見て、驚きの声を上げたのはデュオだった。
まさに目を見開くというのはこういう事かと言いたくなるような仕草で、俺の方を見ている。
「おう、久しぶり」
「久しぶりじゃねえよ! お前、一体どこに行ってたんだよ!」
「ちょっと野暮用があってな。それより、基地の中がかなり騒がしいようだけど、どうしたんだ?」
自分でもかなりわざとらしいと思えるような問い掛け。
実際、部屋の中にいる綾子はどこか呆れた視線を俺に向けている。
……これで凛も部屋の中にいたら、もっと酷い視線を向けら
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