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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第百六話 光の魔法その四

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「どうなるの?」
「ネットに接続出来なくなります」
「今時お役所でもそんなに遅くないでしょ」
「対応全体が」
「そんな対応してるの」
「サポートも全然つながらないそうですし」
 その友達が言うにはいつも大変混み合っていて、と電子音で言われるだけらしい。一時間かけても全くつながらなかったそうだ。
「もう酷いらしいです」
「よくそれで潰れないわね」
「対応悪いですよね」
「ネット会社の対応じゃないわよ」
 迅速さがウリの業界というのにだ。
「経営者相当頭悪いわね」
「ネットでのパスワードだと」
「ファックスとかあったら」
「すぐですよね」
「お手紙でも速達とか」
「それですぐですけれど」
「今時そうした対応は」
 本当に呆れて言う日菜子さんだった、ちなみにその友達はその対応に激怒して即座に八条ケーブルに乗り換えた。八条グループはインターネットにも早いうちから進出していて世界的な企業にもなっているのだ。
「ないわね」
「本当にそうですよね」
「何の危機感もないのね」
「お客さんのことも考えて」
「そんな対応だとうちのお父さんお母さんだとね」 
 沖縄のご両親だ、何でも沖縄で空手の道場と肉屋さんを開いていて豚肉を捌くのが大の得意らしい。沖縄は昔から豚肉で有名だ。
「すぐに他のネット接続に切り替えるわ」
「それで友達もです」
 僕は日菜子さんにその彼のことを話した。
「パスワード届いたらすぐ」
「そのパスワードを入れて」
「即座に別の会社に接続切り替えました」
「そうしたのね」
「こんな馬鹿な対応の会社ないって言って」
 僕にその時のことを思い出して頭にきて話していた、実際に。
「怒ってますよ、今でも」
「そりゃそうでしょうね」
「それでそんな会社みたいなことだったら」
「ハウステンボスもです」
 それこそだ。
「今時ここ奈良県のテーマパーク跡みたいになってます」
「ドリームランドね」
「はい、あそこみたいに」
「いいテーマパークだったらしいけれど」
「もうないです」
 何でも今現在奈良県にテーマパークはないらしい、他にあやめ池があったけれどそこも潰れてなくなっている。
「今は関西には八条パークとみさき公園とあやめ池位ですか」
「それと和歌山にあったでござるな」
 ここでマルヤムさんが言ってきた。
「南紀白浜ワールドサファリでござるよ」
「あそこはワールドサファリだから」
「テーマパークではないでござるか」
「どっちかっていうと動物園だね」
「そっちでござるか」
「八条動物園みたいなものだよ」
 八条学園の敷地内にあるあの動物園だ。
「動物だからね」
「そうでござるか」
「天王寺動物園とかね」
 僕は大阪のこの動物園も挙げた。

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