八人の強者
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シリルside
国王暗殺を企てる組織のアジトへと潜入した俺たちは、そこを壊滅させるために現在行動を起こしている。
「え?こんな小さな子供にやられたの?」
「油断しちゃダメ!!みんな魔力が高いよ」
その行く手を阻むのは、目の前にいる二人の女性。彼女たちもカグラさんやミネルバさんみたいにスタイルがよく、この場にいる唯一の女の子であるサクラが羨ましそうに自身の胸と見比べていた。
「男の子二人と女の子一人・・・か」
「ありがとうございます!!」
敵の一人、緑のショートヘアの女性の言葉に思わず感謝。圧倒的感謝!!久しぶりに男の子ってわかってくれる人がいたよ、マジで嬉しいわ。
「え?どっちが男?」
「水色の方」
薄い黄色の髪をした女性は気付いてくれてなかったけど、ショートヘアの女性はちゃんと間違えずにわかってくれていたようだ。しかし、その直後の彼女の目付きに怖気が立った。
「ふふっ、まぁ紛らわしい子の方が私的にはうれしいんだけど」
まるでライオンが獲物を見つけたような、圧倒的な雰囲気。それだけで鳥肌が立ってくるから不思議だ。
「私は女の子の方が好きだなぁ、からかうのが楽しいもん」
一方サイドテールの女性はサクラを其人魚の変態のような目で見ている。真っ先にあいつの顔が思い付くって相当インパクトあったんだな、ソフィアの性格って。
「じゃあ早速やっちゃおうかな?」
「あんたがいうとちょっとイヤらしく聞こえるわね」
戦闘を開始するためか、サイドテールの女性が一歩前に出る。
「やっぱりあの子よね、ここで狙うなら」
ニヤッと笑みを浮かべたかと思うと、突然彼女の周囲に煙が現れ、姿が見えなくなる。
「何?」
「ヤバイ、嫌なこと思い出した」
煙に包まれるとどうしてもソフィアの、あの変な魔法を思い出してしまう。エルザさんの換装とかは普通に変身するだけなのに、なんで煙を起こす必要があるのだろうか。
「え?」
「はぁ!?」
一人全く関係のないことを考えていると、晴れた煙の中から現れた人物に目を疑う。なぜなら、そこにいたのは俺たちの隣にいるはずのサクラだったからだ。
「私!?」
「変身魔法か!!」
ミラさんたちの接収とは異なり、純粋に変身するだけの魔法といったところか?でもなんでここでサクラを選択したんだ?俺の方が魔力は高いのに。
「ほれ」
突然右手を横に振ったサクラモドキ。すると、いきなりサクラから腕を掴まれる。
「?どうしたの?」
「あれ?体が勝手に・・・」
なんで腕を掴んできたのかわからず目を点にしている俺と、同じようにサクラも不思議そうな顔をしている。
「ここからくるっ
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