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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
八人の強者
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「開け!!天秤宮の扉!!ライブラ!!」

街から離れた森の中。そこでは地面に倒れたジェニーを守るかのような隊列で、ユキノと傷だらけのミネルバが一人の女と敵対していた。

「敵を中心に重力を変化」

ユキノが保有する黄道十二門の鍵により召喚されたライブラが茶髪の女性に技を仕掛ける。

「それ、意味ないんですけど」

重力の中心部が変わったことにより、周辺に散らばっていた岩や落ち葉などが一斉に女性へと向かってくる。しかし、平静を装う彼女はライブラを人差し指で指さす。

「ガッ!!」

その瞬間、呼び出されたばかりのライブラの胸元から鮮血が飛び散る。その結果、星霊であるライブラは星霊界への帰還を余儀なくされ、行っていた攻撃も思い半ばで断念せざるを得なくなる。

「それでしたら」

ライブラを倒されたユキノだったが、それに落ち込むようなことはしない。すぐに新たな鍵を取り出し、応戦する。

「開け!!双魚宮の扉・ピスケス!!」
「「ギョキョッ」」

続いて呼び出されたのは大きな体をした白い魚と黒い魚。二匹は呼び出されたと同時に、女性に目掛けて突撃する。

「体が大きいのに、よく動けますね。ですけど・・・」

親子なだけあり息のあったコンビネーション攻撃を繰り出してくるピスケス。だが、それを彼女はアクロバットな動きですべて交わしていき・・・

()が大きい分、よく当たるんですよ」

二匹を左右の手で指さした。

ザクッ

「「ギョギョッ!!」」
「ピスケス!!」

何かが突き刺さり体から出血したピスケス。何が起きたのかはわからなかったユキノだったが、傷を負った仲間を治療させるため、双魚宮の扉を強制閉門する。

「私に開かせますか、十三番目の門を」

鋭い視線で地面に着地した女性を睨む。その顔は今まで以上に真剣そのものだった。

「開くなら早く開けば?大したことないだろうけど」
「その余裕、すぐに変えさせます!!」

出血が多くむやみに動けないミネルバと足が折られ立ち上がることすらできないジェニー。二人を守るために、ユキノは黒いその鍵を手に取った。

「開け!!蛇遣い座の扉・オフィウクス!!」

空に雲がかかり周囲が暗くなる。そして現れる人の何倍もの大きさのある蛇。赤い目をしたそれが、地面で自身を見上げる女性を潰そうとする。

「確かにさっきまでのよりかは強そうですけど・・・」

彼女は向かってくる巨大蛇に対し取り乱すことなく、敵の力量を見定めようとする。

「私の相手にはなりませんね!!」

オフィウクスの攻撃が直撃する瞬間に高々とジャンプすると、真下になった星霊に手の平を向ける。

ザシュッ

「な・・・」

女性の手元が一瞬光った
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