第三話 本土からの使者
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達は凰香さんに助けていただきました。ですから、榛名は凰香さんの力になりたいんです」
「………本当にいいの?あそこはあなた達にとって地獄だし、あの子達はあなた達のことを敵視していると思うわ。それでも行くの?」
比叡が真剣な表情で榛名に聞く。この中であの鎮守府のことをよく知っているのは比叡だ。そして二代目提督が更迭された後の鎮守府の状況も知っている。だからこそ自分の妹である榛名とその大切な人である夕立を心配しているのだ。
すると榛名が真剣な表情で言った。
「……比叡お姉様、榛名は凰香さんの力になりたいんです。そのためならどんなに辛いことがあっても耐え抜いてみせます」
「夕立も同じです。夕立も凰香さんの力になりたいんです。だから凰香さん、夕立達も一緒に連れていってください」
夕立が凰香にそう言ってくる。榛名も凰香の方を向いて頭を下げてくる。二人ともどうやら本気で凰香についてくるようだ。
凰香がどう答えるのかが気になるのか、防空棲姫と時雨、海原少将と比叡が凰香の方を見てくる。凰香はしばらく黙っていたが、ゆっくりと口を開いて言った。
「………そうね。あなた達がついてきてくれるのは心強いわ」
「!それじゃあ………」
「うん。榛名、夕立。私からもよろしくお願いね」
凰香がそう言うと、榛名と夕立が嬉しそうな表情を浮かべて頭を下げる。
こうして凰香達は傷つけられた艦娘達を救うために、佐世保第十三鎮守府へと向かうことを決意したのだった。
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