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ep.042 第1翼 共鳴する者達
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鳥を宿している。 必然的に俺の勝ちは決まったと思うんだが?」
飛鳥は再び煽る。
その意見はどうしょうもないくらい正論で、正直修冴に勝ち目があるとは思えなかった。
「うるさい奴だな。 真剣勝負に言い訳を付けるのは"弱者の負け惜しみ"に過ぎない。 それなら俺の一撃で潔く果てやがれ。」
修冴から発生する青い炎がより一層ギラギラと光る。
その光景は修冴の行き場のない憎悪がそのまま炎として具現化しているようだった。
「何がそこまでお前に憎しみを与えた。 objectを作るに至った理由はなんだ?」
飛鳥は質問する。
修冴は止めどない怒りから震えるような声で話す。
「そんなもの.....学園都市以外に何がある?」
修冴の出す青い炎が少しずつ黒味がかってくる。
憎しみが強過ぎて炎の有り方まで歪め始めていた。
「地上の奴らは知らない。 存在を消せれてしまう恐怖や絶望を、どれだけ地上に憧れても俺たちにそこで暮らす権利はない。」
修冴が言葉を放つたび炎はより黒くなっていく。
飛鳥はハッとした。
学園都市への恨みは飛鳥にも少なからずあった。
しかし、それはstudentでの生活によって忘れられつつあったのだ。
『そうだ...コイツはstudentに入る前の俺だ。』
「お前みたいな甘っちょろい平和主義が、学園都市への恨みを忘れた奴が俺の前に立つな!!」
修冴は激情を飛鳥にぶつける。
不死鳥を体に宿す彼らはすでに概念的に"人間"ではなく、"人間であった物"になっている。
たとえそうなった理由がどうであれ、彼らほど救われない境遇もないだろう。
「不死鳥の2部!!。」
修冴の体は青黒い炎を纏い。
右手には真っ青に燃え盛る剣が握られている。
「煉獄すら凍える蒼き炎。 俺の意志となりて、目の前の弱者を斬り伏せろ。 」
先ほどの激情は終わり、スイッチが入ったかのように突然静かになった。
フィールドは所々炎が発生しているにも関わらず、温度は一層下がっていくようだ。
研ぎ澄まされた殺意は周辺の空気にすら影響を出す。
「ここからが本番だ! 桐崎飛鳥!!」
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