105部分:第十話 小次郎と姫子その三
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ートだからな」
小次郎自身もそれを言う。もう隠せなかった。
「どうなるか。なあ絵里奈」
「何?」
「デートってどうするんだ?俺全然わからねえんだよ」
忍である小次郎がその様なことを知っている筈もなかった。そういうわけだった。
「風魔の兄ちゃん達はそんなこと誰も知らないしよ」
「そうなの」
「全然。どいつもこいつも朴念仁ばっかだよ。特に劉鵬」
名前が出たのは彼だった。
「背が高くて顔も結構いけるんだけれどよ。あんなのだから風魔の姉ちゃん達に声かけられても気付かねえ。まあ他の兄ちゃん達だって同じなんだけれどよ」
「小次郎の周りって女ッ気ないの」
「姉ちゃん達は皆おっかねえしよ」
小次郎にとってはだ。風魔の姉達は末っ子的存在である彼にとっては皆怖い存在なのだ。だからそうした感情を抱いたことはないのである。
「蘭子は見ただけでそんなの疎いってわかるしよ」
「誰もいないの?」
「全然いねえ」
またはっきりと答えてみせた。
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