ガンダムW
1656話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
凛と綾子に今回の件を相談してから数時間後……善は急げという事で、俺の姿は既にD-120コロニーにはなかった。
現在俺がいるのは、OZが占拠しているコロニー……からそれなりに離れた場所。
勿論、それなりではあってもコロニー側からは観測出来る範囲だ。
ここまでの転移にもD-120コロニーから離れた場所まで生身で移動して、小惑星―――トーラスの生産施設ではない場所――の陰でニーズヘッグを取り出し、システムXNで転移した。
……毎回こっちに来るのも面倒だし、W世界では転移反応を察知出来る筈もないんだから、D-120コロニーの中に機体が1機だけ、それもMSよりも小型のニーズヘッグが入る部屋……というか、格納庫か? そんな場所を用意して貰いたいところだな。
ちなみにニーズヘッグに乗った時、念の為にホワイトスターと連絡が取れるかどうかを試したのだが、当然のように無理だった。
そんな訳で、小惑星の近くに転移が完了し、現在はニーズヘッグの収納を終えるとそのまま生身で宇宙空間を漂っていた。
「そろそろいいか?」
OZのコロニーからは大分離れた場所で止まり、呟く。
……空気とかないのに普通に喋る事が出来ているのは何でなんだろうな。
まぁ、普通に考えて魔力とかが関係してるんだろうけど。
そもそも混沌精霊の俺に常識を押しつけられても困る。
そんな訳で……宇宙空間に漂う俺は、全ての準備を終えると事態を進行させるべく空間倉庫のリストからサラマンダーを選ぶ。
……別にバルジからでも良かったんだけど、一応念の為に。
久しぶりに見るサラマンダーは、ファイターのままそこにあった。
それを見ながら、次は本当に今回のメインのバルジを選択……次の瞬間、バルジの巨体が宇宙空間に現れた。
同時に、宇宙空間を漂う身体全体を白炎へと変え、そこから次々に炎獣を生み出していく。
獅子、狼、鳥、象、サイ、ワニといった動物風のものから、ペガサス、ユニコーン、ドラゴンといった風にファンタジー風の代物まで。
白炎の名前通りに白い炎で生み出された……いや、生み出され続けている炎獣は次から次に……それこそ無数に生み出されつづけていく。
その数は数百匹、数千匹……やがて万にすら届いた。
バルジの周囲を飛び回る必要があるのだから、やはりこのくらいの数は必要だろう。 そうして十分な数を確認すると、自分の身体を白炎から普通の肉体に戻す。
次に向かうのは、当然用意してあったサラマンダー。
コックピットに乗り込むと機体を起動させていき、NジャマーUを起動させる。
NジャマーUの起動を確認すると、取りあえずこれでOZを含めて通信による遠隔操作の類は封じる事が出来た。
バルジに限界まで近付けば、もしかしたらNジャマーUの効果から抜け出せる
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ