ガンダムW
1656話
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設定する事も可能だろう。
だが、今回は炎獣が相手だ。
それこそ、一度炎獣が攻撃すれば攻撃対象として認識はするだろうが、炎獣は幾つもの……それこそ無数の形態を持つ。
獅子、狼、犬、鳥、猫……それどころかファンタジー系のモンスターのような姿の炎獣もいるのだ。
形で敵対している相手を判断するのであれば、MDはかなりの被害を負う事になる。
更に戦闘を厄介にしているのが、NジャマーUだ。
通信が妨害されている以上、有人機がMDに指示をだそうとしても意味がない。
そうなると、MDは最初に下された指示を延々とこなす事になる。
さて……どう動く?
向こうの出方をサラマンダーの中で見守っていた俺だったが、やがて向こうも意を決したのかバルジに向かって進み始める。
トーラスクルーザーから出撃した……というか、露天状態なんだから離れたという表現の方が正しいのか? ともあれ、そのトーラスがバルジに向かって進み始める。
3機のトーラスのみがトーラスクルーザーの側で待機しているのは、それが有人機だからだろう。
炎獣の様子を見て、それで動き出そうと考えているのか。
恐らくコロニーに対して通信を送っているのだろうが、それはNジャマーUの効果範囲外での出来事だ。
NジャマーUは通信を妨害出来る範囲をこちらで設定可能なのだが、今回は地球圏の戦闘を膠着状態に持っていくのが目的だ。
そうである以上、ここにバルジが姿を現し……更には炎獣などという存在がいるというのを、他のコロニーやOZの司令部に知らせる為の通信を邪魔するわけにはいかない。
「行け」
その言葉と共に、炎獣は自分達に向かって突っ込んできたトーラスに殺到する。
炎獣だけに、その速度はMSに劣る。
劣るが……MDのAIは最初に炎獣をどう判断したらいいのか迷ったのか、攻撃を躊躇う。
その隙に炎獣は真っ直ぐMDに向かって突進していく。
最初に攻撃を仕掛けたのは、獅子の炎獣。
振るう爪の一撃は、容易くトーラスの装甲を融解させる。
トーラスカノンを手にしていた腕をあっさりと破壊され……それを見て、他のMDのAIは獅子の炎獣を敵と判断したのだろう。
機体を動かし、トーラスカノンのビームがバルジに命中しないように位置を調整すると、そのビーム砲が……ガンダニュウム合金すら破壊するだけの威力を持つビーム砲が、放たれる。
当然そのビーム砲は獅子の炎獣に回避させるような隙もなく命中するが……ビームが消えた後、そこに残っているのは当然のように佇む獅子の炎獣だった。
トーラスカノンのビームを正面から食らったのに、消滅する様子は全くない。
……当然だろう。炎獣というのは、混沌精霊である俺の身体を形成する白炎から生み出された存在だ。
物理防御力や魔法防御
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