ガンダムW
1656話
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もここ最近は一種の膠着状態ではあったが、それでも小競り合い類は行われていた。
そして凛から、このコロニーから出撃したと思われる部隊は、つい最近3度程連合宇宙軍の部隊とぶつかったという事を教えてくれた。
……そう、連合軍のMD運用部隊と。
オペレーション・デイブレイク前……いや、始まった後であっても、OZがMDを運用する前であれば、連合軍とOZがぶつかっても連合軍の被害が大きくなっただろう。
だが、OZがMDを運用し、連合軍もトーラスの生産施設を入手してOZと同様にMDを使えるようになった。
つまりこれは、以前までであれば決定的なまでにあった、OZと連合宇宙軍のパイロットの操縦技量がなくなったという事を意味している。
個としての戦力が拮抗しているのであれば、次は量の問題になる。
そして量という意味では、連合軍はOZよりも上だ。
……勿論そこに色々と改良したりして、MDの性能を上げるとかすれば話は別なのだが。
それこそ、原作でドロシーがやっていたようにゼロシステムでMDを制御するとか。
だが、生憎と今のこのW世界にはまだゼロシステムが存在しない。
設計図の類はあるのかもしれないが……
そんな訳で、戦力の回復という意味で連合軍に劣っているOZは、当然のように戦力不足に陥っている。……もしくはいずれ陥る。
そんな状況でバルジに30機ものトーラスを向けてきたのは、寧ろ驚きだった。
まぁ、バルジがあれば今のこの状況も一気に覆す事が出来るのだから、多少の無理は当然なのかもしれないが。
ともあれ……そのなけなしの戦力の多くは、ここで消滅させて貰うとしよう。
トーラスクルーザーがバルジに近付いてきて……やがて、その動きを止める。
恐らく宇宙空間を自由自在に飛び回り、走り回っている炎獣を見つけたのだろう。
向こうがどれ程混乱しているのかというのは、容易に想像出来る。
MSとかMDとかそういう風にやっているのに、ここに至っていきなりファンタジー要素だからな。
MDはAI制御だけにその辺は気にしないだろうが、そのMDを制御している有人機の方は話が別だ。
こうして炎獣という存在を相手に、どう判断するのか……
バルジを奪った未知の勢力の兵器と認識するのが一番手っ取り早いか?
だが、このW世界に炎を……それも白炎のように白い炎を獣やらファンタジーに出てくるモンスターの形にして自由に操るような兵器など存在する筈がない。
である以上、OZにとってこのバルジは完全に未知の勢力の支配下に置かれているという事を考えているだろう。
また、MDに炎獣を攻撃させるにしても、炎獣という存在自体が想定されていない以上、どうしようもない。
MSや個人で攻撃してるような相手であれば、それこそ前もって攻撃対象を
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