暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1656話
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かもしれないが……その場合、炎獣により近付いてきたMSそのものが被害を受けるだろう。
 俺の身体を構成する白炎の温度は、それこそMSの装甲を溶けさせる程度の熱量を有している。
 まぁ、ここが地球なら多少装甲が溶かされても問題はないんだろうが、生憎とここは宇宙だ。それこそ、装甲が少しでも溶けたら命に直結する。
 ……もっとも、これが地球であっても動いている途中のMSの装甲が溶けたりすれば、色々と危険なのは間違いない。
 それこそ、エアリーズのように空を飛ぶMSであったり水中用MSであれば宇宙と同じく命に直結するのは間違いないのだが。

「さて、後はどれくらいでOZがバルジを発見するかだな」

 一応この場所はOZのコロニーからはそう離れていないのだが、それでもコロニーのすぐ隣って訳じゃない。
 出来ればOZのコロニーの隣にそのままバルジを出したかったんだが、それだとちょっとあからさま過ぎて、怪しむ奴が出て来てもおかしくはない。
 いや、この場所もコロニーの近くであるのは変わらないんだから、怪しむには十分なんだけどな。
 それにコロニーの側だとバルジが出た瞬間に何らかの遠隔操作をされる可能性が捨てきれない。
 バルジを出して、警戒の為に炎獣を生み出し、サラマンダーを取り出して起動させ、NジャマーUを起動させる……なんて手順を踏んだ場合、間に合わない可能性もある。
 そう考えれば、やっぱりここがベストの選択肢だったのは間違いないんだよな。
 サラマンダーに乗りながら、バルジの周囲をゆっくりと飛ぶ。
 ……どちらかと言えば飛ぶと言うよりも浮かぶと表現した方がいいような速度で移動する事、約20分。
 凛や綾子はどうしてるだろうという思いがあるが、ゲートがない以上シャドウミラーの通信機は使えない。
 そんな訳で俺が今やるべきなのは、ただこうして黙って浮かんでいるだけだった。
 コロニーの方にそろそろ動きがあってもいいんだが……そんな俺の思いが通じたのか、やがてコロニーの方からこっちに出撃してきた何かがサラマンダーの映像モニタに映し出される。
 それを拡大してみれば、やはりと言うか予想通り複数のトーラスが乗ったトーラスクルーザーだ。
 茸や傘に似ている特徴的なその姿は、トーラスクルーザー以外の何ものでもない。
 そしてトーラスクルーザーが来たという事は、間違いなくMDと……そしてMDを指揮する有人機がいるのは間違いない。
 トーラスクルーザーの数は10機。
 トーラスクルーザー1機につき、最大3台のトーラスが運搬可能だと考えれば、合計30機ものトーラスがこちらに向かっている事になる。
 30機? と考えてみれば少なくも感じられるが、そもそもこの近くにあるコロニーにあるOZの基地そのものはそこまで大きなものではない。
 しか
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