暁 〜小説投稿サイト〜
非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第54話『リザルト』
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、さっきの考え事は全て机上の空論に過ぎないではないか。

まずは、学校に行く準備から始めなければ。


「いや、その前に朝食だけどさ・・・って、ユヅキのはどうしようか。母さんに何て言ったら良いんだ?」


息子の部屋に同い年の知らない少女が居ると知ったら、親はどう思うだろうか。……うん、普通にマズい展開だ。
よって、説明はもちろん、存在さえ話すのは危険。というかマズい。体裁的に。


「……ユヅキ、俺が朝食を取ってくるから部屋で待っててくれ」

「え? うん、わかった」


よし、と晴登は部屋を出る。

ユヅキと違い、こちとら一人暮らしではないのだ。異世界でのユヅキの寛容な対応と、差が出るのは必然である。


「悪いなユヅキ。俺が不甲斐なくて・・・」ボソッ


晴登はいつも通りを装って、階段を降りた。





* * * * * * * * * *

「なぁユヅキ?」

「ふぁーに?」モグモグ

「その、食べられるか…?」

「……ゴクンッ。うん、すっごく美味しいよ! "おにぎり"って言うんでしょ、これ? これが主食なら、そりゃハルトの料理も美味しい訳だよ」

「そ、そういうもの…?」


ユヅキの返答に疑問を持つが、とにもかくにも口に合ったのなら何よりだ。これで食事には困らない。
やはり、この世界と異世界は似通っているようだ。

さて、そろそろ学校に行かなくてはならないが・・・


「ユヅキ、俺は今から出掛ける。絶対に部屋から出ないでほしい」

「ボクはついて行っちゃダメなの?」

「うん」


そう言うと、少ししょぼくれた顔をした。
寂しいのはわかるが、学校にユヅキを連れては行けない。学校の説明すらユヅキにはしてないが、来るなと言えば来ないはずだ。


「それじゃ、行ってくる」

「うん、行ってらっしゃい」ニコッ


ユヅキの屈託ない笑顔に、晴登は曇った笑顔で返した。





* * * * * * * * * *

「楽しい感想を期待してたのに、そんな悲惨な事あったのか。お前よく生きてたな、マジで驚き」

「運が良いのかどうか、わからないとこです…」


給食が終わった昼休み。大していつもと変わらない日常を送っていた晴登は、魔術室に来ていた。

晴登に部長に副部長。魔術部の精鋭を呼んで話し合う事は、まさに晴登が悩んでいること。
一人で考え込むより、多数の意見を聞く方が良い。三人寄れば何たらの知恵、だ。


「とりあえず、そのユヅキって娘を、お前は異世界に返したい訳だな?」

「はい」

「…とすると、お前の言う通り、一緒に寝て一緒に異世界へ行く方法は有りだ。…ただ、
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