未来の家
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「悪くないな」
「うん、でも院長たちの方が美味い」
「それにしてもよくお食べになりますね」
二人はかなり必死に料理を口へと放り込んでいた、BLTサンドにフライドチキンにサラダ。様々な料理を次々と咀嚼し飲み込んでいく。
「バルバトス使うと腹減るんだよ」
「同じく、アスタロトの操縦には体力使うんだ」
「(全身装甲ゆえの弊害なのでしょうか……?)」
研究所で調整を行っている時からこの現象に襲われていた、ISを稼働させてから妙に空腹感に苛まれる。エミザータ曰く、全身を包むISを感覚として操れるようにしたシステムの影響で操縦後にはかなりのエネルギーを消費するのではという結論を出している。今日は授業でも使用したので余計に腹が減っている。そんな二人に近づいてくる女子生徒がいた。
「ど〜も恐縮です、私2年の黛 薫子。新聞部の副部長をやってるんですけど一言でいいからインタビューさせて貰ってもいいかしら?」
「やだ、今喰ってる」
「同じく」
「えっ〜そこはお願いよ、それに後でも食べられるじゃない?」
「普通取材って受ける側が優先されるもんでしょ、する側が優先権持つのは唯のマスゴミだって母さん言ってた」
ミカの言葉に黛は退かざる負えなかった、ジャーナリスト魂を持っている彼女にとってマスゴミ呼ばわれるされるのは望まない所。取材とはする側とされる側に不快感が起きてはいけないっという事を信条としている彼女にとって先程の行動は失礼でしかなかった。まず百春のインタビューをしてからいざ二人のインタビューに臨んだ。
「え〜っと二人ともIS学園の印象は?」
「別に。女が一杯居る学校」
「兵器をファッションと思ってる学校」
そう告げると黛を置いて去って行ってしまった。確かに一言でいいからと言ったが本当に一言で済まされてしまった、更に内容が何とも言えない……。一夏のもだがミカの答えは……もっと記事に出来る様な物ではない。
未来院
「はぁ……」
「如何したんだ院長……って聞くまでもないか、コーヒーでも淹れるか?」
「頼みます」
院長室で眉間を揉み解すようにマッサージしている久世にオルガは心配するように言葉を掛けるがすぐさま察した、絶対兄貴関連だと。
「また、なんかやらかしたのかよガイ兄貴」
「ええ……もう頭痛いですよ、事業に成功したから仕送りの額増やすわですって……」
「おいおい……また、増えるのかよ」
未来 劾、未来院で一番の出世頭で世界中を放浪しながら築き上げたコネを利用し今現在はアメリカで大きな会社を興して活躍を続けている。フューチャーカンパニー、今では世界的に有名な会社になっている。IS産業にも手を出しているという話で未来研の大スポンサーはフューチャーカンパニーだったりもする。
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