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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第84話:懐に飛び込まれた方が防御はしにくいものだ
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。
「あぁそれとさぁ……
先刻
(
さっき
)
も言ったけど、無駄に部屋が余ってる状態なんだけど、軍で余らせた壊れた鎧とかを一時保管する場所として使用したら如何かな?」
「余った独房をですか?」
「うん。そりゃさぁ金銀財宝を置いておくのは心配になるけど、どうせ使いそうに無いような壊れた鎧とかを置いておくのなら気にする必要も無くない? 各個室には鍵を掛ける事も出来るのだし、あれをこじ開けてまで盗もうとする馬鹿は存在しないと思うんだ」
「まぁそうですね。折れた剣とか部品の外れた鎧とかは、訓練とかで壊れる(利用不能になる)まで使う事はあっても、実戦などでは使えませんからね……道具屋に売ろうとしても買い取ってくれるかどうか判りませんし」
「出入り口に近い何部屋かを物置代わりにしちゃってさ、地上階はスッキリさせるのも効率化のお手本だと思うよ」
「効率化ですか……素晴らしいですなぁ!」
「じゃぁOKって事で良いかな?」
「はい、その件も了承しました!」
やっぱりウルフ君は軍部の味方だな。
陛下が軍閥化を警戒して予算も人員も回さないようにしてるけど、そんな中でウルフ君だけは自らの権限を最大限に活用して、未来のグランバニアが弱体化しないように動いてくれている。
若くして宰相になったのには訳があったのだな。
「じゃぁその事も俺からリュカさんに報告するんで良いかな?」
「はい。お願いできるのでしたら大助かりです!」
よ〜し……もっとウルフ君に協力的なところを見せないと!
「あの閣下……レクルトですが、ホザックの方々が帰られるまで、閣下の預かりにして戴き好きな時に用を申しつけちゃって下さい。軍部に戻ってくるのは全てが終わってからで良いし、報告もその時に一喝提出で構わないですから」
「本当! それ助かるわぁ……アイツって小心者だけど、意外と物怖じもしないタイプだから、連中のガイドとしては適任なんだよね。その事は俺の方から伝えちゃっても良い? 多分、今日のガイドが終わったら最初に俺の下に来ると思うから……」
「そうしちゃって下さい閣下。『お前は当分の間、宰相室付便利係だ』とでも言って(笑)」
「いいねぇそれ。言っちゃうね(笑)」
よし! 好印象だ!!
ピピンSIDE END
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