ガンダムW
1655話
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いるのは、当然あの2人だけだ。
シャドウミラーとしての活動ではあるが、今回の件を話すのであれば、やはり凛と綾子だけだろう。
いつか、他のメンバーにも俺の能力を話す事が出来ればいいんだけどな。
「……なるほど。話は分かったわ。シルビアからもOZが動き出したという話は聞いてるし、アクセルの狙いは分かるけど……大丈夫なの?」
心配そうに尋ねてくる凛に、俺は頷きを返す。
「忘れてるかもしれないけど、そもそも俺は混沌精霊だ。この世界の人間がどんな兵器を使ったところで、どうにもならないよ」
「そう言えばそうだったわね。……寧ろ、MSとかよりもそっち関係を表に出した方が、状況を混乱させるという意味だといんじゃない?」
「あー、なるほど。凛の言いたい事も分かる。MSみたいな機体が出て来てもそんなに驚きはないだろうけど、魔法とかそっち系の技術が出てくれば、さすがに驚くんじゃないか?」
凛の言葉に綾子が同意するように告げる。
魔法か。それはそれでありかもしれないけど……
「そもそも、魔法を大っぴらに見せるのは凛的にいいのか?」
「別にこの世界では神秘が秘匿されたりはしてないんでしょ? 元々魔術の類がないからでしょうけど。それに、アクセルが堂々と表立って魔法を使うのなら、私も反対よ? けど、今回はあくまでもアクセルだと分からない、正体不明の存在として動くんでしょう? なら、多少その辺りの事を見せてもいいと思うわよ? ……ただし、アクセルだと分からなければという条件付きだけど」
まさか凛の口から魔法とかを人前で堂々と使ってもいいという言葉が出てくるとは思わなかった。
だが、考えて見ればその通りではあるんだよな。
俺だと正体が分からなければ、魔法を堂々と使っても問題はない……ように思える。
いや、考えてみれば別に魔法でなくてもいいのか?
バルジの件で以前のように大混乱になったのなら、それこそバルジをどこかの宙域に現して見せつけ、そこに意識が戻ってきたところで再び空間倉庫に収納……という手段だってある。勿論そんな真似をした場合、戦争云々じゃないくらいにパニックになる可能性もあるが。
そもそも、バルジ消失の謎はまだ誰も分かっていない。
つまり、コロニーがバルジの二の舞になる可能性は誰も否定出来ないのだ。
……勿論バルジを奪った俺がやらなければそんな事は起きないのだが、それをこの世界に人間が知ってる筈もない。
「とにかく、どんな手段を使うのかの選択肢が色々とあるのは、こっちとしても嬉しい。……ともかく、今はこっちの戦力を整える為にもOZを含めてバートン財団にももう暫くは膠着状態でいて欲しい。それはいいよな?」
「そうね。忙しくなれば書類仕事も多くなるし」
少しだけ拗ねたよ
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