二つ名とユニークスキル
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俺が倒れた後、ヒースクリフさんによって俺を監獄行きにさせようとしていたプレイヤーは、ギルドを脱退させられたとの事だった。
そのプレイヤーは納得していなかったらしいが、団長であるヒースクリフさんの言葉を無視できるはずもなく、あの場でソロへと変わったとキリトから聞いた。
「アキ、大丈夫か?」
今はキリト達のギルドホームのダイニング?らしき場所でアスナが入れてくれた紅茶のような飲み物を飲みながらキリトと話をしていた。
「あぁ、お陰様で。」
キリトは「そうか。」と短く答えてから1束の紙をテーブルに置いた。
「これは?」
俺は手に持っていたカップを邪魔にならない場所に置き、その紙を手にした。
「夕方に号外って配られた新聞さ。」
「ふーん…で、これがどうかした?」
すると、キリトは俺の手から新聞を取りあるページを開き俺に見えるよう渡す。
「んーと…、ハーフポイントの巨大鎌を操る悪魔を倒した生きる伝説の神聖剣と紅の死神である黒の流星……は?」
俺はキリトと新聞を何度も見返す。
「アキ、お前は殺人者扱いなんてされてない。」
俺はワケが分からなかった。
──俺、人を刺して…殺人者を殺してきたのに?
「黒の流星って……?」
キリトはニヤッと笑いながら、カップをテーブルに置いて話した。
「アキの2つ名だ。」
──え……紅の死神じゃないのか…?
「何でも、第50層のアキとヒースクリフの戦闘を見ていた攻略組の1人がアキの剣術を見て、
"肉眼では見えない速さと圧巻される剣技、真っ白なマフラーと赤色の髪の毛が靡いて一つの流星に見える"
って情報屋に言ってな、それでらしいぞ。」
「何か…キリトの2つ名に似てるような…」
「気、気にするな…!」
俺は溜め息を付きながらも、「まぁ、いっか。」と呟いて別のページをパラパラっと見た。
「!?、キリト!」
「ん?」
俺はある記事に驚き、目の前で紅茶を飲むキリトを呼び、その記事を見せた。
「新たなユニークスキルが発見、今度は射撃…なあ、これって…!」
「あぁー、アキには紹介してなかったな。」
「は?」
俺は手に持っていた新聞を床に落とし、キリトを見た。
「そのユニークスキルを習得した子、月夜旅人団の一員なんだ。」
「は、はぁ!?!?」
俺はキリトの発言に驚き、急に立ち上がった。
その時、俺の声があまりにも大きかったのかキリトは驚き紅茶をこぼした事は言うまでもないだろう。
「んで、その習得者さんってのは?」
俺は冷静さを取り戻し、椅子に座って紅茶を飲みながら、キリトに聞いていた。
「い、今からアス
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