三回戦、圧勝します。 後編
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傍受していたはやから通信が入って。
『敵戦車の後方から攻めているのか、とてもビックリしたよ。』
「相手さんはなんて言ってたの?」
『予想していた前方からでは無く後ろから来ている。注意せよ。だって。』
それを聞いた梨華はすぐさま、
「絵里、主砲でフラッグ車を倒しちゃって。」
「了解。」
「チェックメイト。」
梨華が呟くと砲弾は発射された。
そして発射をしてから数秒後、
『プラウダ高校のフラッグ車の撃破を確認。よって大洗女子学園の勝利。』
審判からいつも通りに勝利判定が全戦車に通達された。
そして試合を見に来ていたみほのお母さんは梨華が大洗女子学園にいるのに驚いていた。
「まほ、大洗には大狩家のお子さんもいるのではないのですか?」
「はい。次女の梨華が大洗に転校したようです。ですが梨華は私と同じ国際強化選手に選ばれたのですからなにか理由があるはずです。」
まほが梨華を庇った。
「後で梨華を家に招きなさい。少し話があると伝えて。」
「わかりました。お母様、私はその話し合いの席に入ってもよろしいのですか?」
「まほ、私は梨華に話があるのです。知り合いとして正しき道を教えてあげる。ただそれだけをするつもりです。その話にあなたが入ってなにをするのですか?」
「スミマセン。それでしたらお母様と話が終わってから梨華と話す時間を頂けないでしょうか?」
「それくらいはいいでしょう。」
しほさんからやっと貰えた梨華との会話の時間。
今まで話すことが出来なかった事を全て梨華に話そうと思ったまほ。
「ありがとうございます。挨拶が終了次第、迎えに行きます。」
少したった後に、
「三回戦大洗女子学園vsプラウダ高校の試合は大洗女子学園の勝利です。一同礼。」
そこにいた両校の選手が、
「「「「ありがとうございました。」」」」
挨拶を終えて梨華が待機所に戻ろうとすると、
「リカ、今日の試合はちょっと卑怯じゃない。」
プラウダの隊長であるカチューシャが梨華に言ってきたが、
「戦いに卑怯も何もないと教えてくれたのは他でもないカチューシャ先輩です。」
それを聞いたカチューシャは、
「そうだっけ?ノンナは覚えてる?」
「ええ。最初の模擬戦の時に言ってましたね。」
「そう。出来たらうちに転校して欲しかった。」
「それはどうも。」
カチューシャが最後に、
「またやろうね。じゃあ次も頑張ってね。」
「はい。今日はありがとうございました。」
プラウダ高校のメンバーはカチューシャとノンナが戻るとすぐに帰還を開始した。
梨華も待機所に戻ると、そこにはまほがいた。
「お母様が話があるそうだ。着い付いてこい。」
まほに誘われ、私は荷物だけ持ち、まほについっていった。
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