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吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
49話「ロリへの愛は世界を救うか??〜苦しみの魔王C〜」
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魔法も威力が激増する事は間違いなし。
今まで魔力量が足りない関係で、俺一人じゃ発動する事すらできなかった殺戮の魔王の魔法を……俺はようやく使える。
正直、この魔法は効果が異常すぎて、どんな結末を世界に齎すのか分からない。
下手したら、今以上に状況が悪化する可能性もあるだろうが、苦しみの魔王を倒し、好きな女の子を守るにはこれしかないのだ。俺は白を守る英雄になりたい。

「貴様らぁぁぁぁぁ!もう一度、夢の世界に閉じ込めてやるぅぅぅぅ!次はもっともっと凄い地獄を見せてやるぅぅぅ!家畜ぅぅぅぅぅ!」

怒りで叫びまくる魔王の中で、ブラドさんが暴れてくれている。恐らく、魂をすり減らすくらい、破滅的な最後の抵抗だ。人間の小さな魂が、巨大で強大な魂と渡り合うのは自殺と変わらない。
俺は呪文の詠唱に入る前に、息を大きく吸い、氷の板に目玉がついているような顔を睨んで――叫んだ。

「人類を舐めるなよっ!この糞やろう!アンパンマンに出てくる氷の魔王みたいな外見はやめろ!パクリかっ!その外見はデザインとして有り触れすぎていて、全然珍しくないんだよ!
お前はここで死ねっ!友達を全員苦しめて殺したキチガイ野郎!お前は生存競争に負けて消滅するべきだったんだよ!」

「家畜風情がぁぁぁぁぁぁ!僕を馬鹿にするのは許されない事だぁぁぁぁぁ!ブラドの反抗なんぞ無意味だと知れぇぇぇぇぇ!お前だけは念入りに丁寧に、採算度外視で虐待してやるぅぅぅぅ!!」

……正直、長い呪文を詠唱している時間がない。
でも、俺は信じている。人類最強の化け物達を。幾らなんでも、そんなにあっさり全滅しているはずがない……アメリカ海兵隊の皆を信じているっ!

「アメリカの軍事力は世界一ィィィィ!他の国なぞっ!アメリカの周りにそびえ立つ糞でしかないのだぁぁぁぁぁ!」
「撃てぇぇー!ダメージを負わせれば魔族だって倒せるぞぉー!」

通路から、数十人のアメリカ軍の人達が入ってくると同時に一斉攻撃を開始した。この広大な地下施設で警備にあたっていた連中なのだろう。装備は豪勢で、誘導機能つきの弾丸を放つ銃器を持っている。かなり大型で、火炎放射機能もあり、非常に多機能だ。
それが盛大に弾丸を放ち、苦しみの魔王の身体を削っていく。弾丸はザ・ウェポンの魔法で事前に魔力が注入されていて、魂を素通りしない。銃弾に込められた運動エネルギーごと魔王の魂にダメージを与えていく……いや、魔力による壁が展開されて、銃弾の持つ威力の半分くらいが殺されていた。
それでも魔王に着実にダメージを与え、貴重な時間を稼いでくれる。

「邪魔をするなぁぁぁぁ!そんな攻撃で僕を倒せると思うのかぁぁぁぁぁ!」

俺の詠唱が終わるのが先か、苦しみの魔王が俺を黙らせるのが先か。
人生をかけた大博打だ!

「殺戮の魔
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