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吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
49話「ロリへの愛は世界を救うか??〜苦しみの魔王C〜」
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「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!ブラドぉぉぉぉぉ!なぜだぁぁぁぁ!なぜぇぇぇぇぇ!同化を拒否するぅぅぅぅ!」

……俺は目を開けた。地下空間の灰色の壁が見える。大きな氷の塊が苦しみ、悲鳴をあげていた。
苦しみの魔王だ。こいつの個体名なんぞ知らんが強大な魂の力を感じる。普通の魔法では表面に傷しか付かないだろう。
だから、今は少しでも時間を稼ぎ、殺戮の魔王の力を借りた魔法を発動させる。それしか勝機はない。
遮断装置がぶっ壊れている今なら、力を借りれるはずだ。魔力が絶望的に足りないという問題はあるが、それは別の手段で補えば良い。
でも……さすがにブラドさんの魂が魔王の中で暴れていても、そんなに時間を稼げないと思うから、俺は別の呪文を唱えた――

精神破壊波(マインドクラッシャー)!」

魂を傷つける光を収束するようにカスタマイズして、魔王の顔にぶち込む。魂が巨大すぎて大したダメージにはならないだろうが、タンスに小指をぶつけた程度のダメージはあって欲しい。

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!家畜ぅぅぅぅ!あとで後悔するくらい苦しめて食べてやるぅぅぅ!家畜ごときがこの僕にぃぃぃぃぃ!攻撃しても良いと思っているのかぁぁぁぁぁぁ!」

頑丈な化物め。お前に返事なんて返してやらない。俺は床に転がっている白真珠を見つけた。急いで駆け寄って、その小さい体を抱き起こす。俺が愛する彼女は、とても疲れてヘトヘトな顔をしていた。肉体にはダメージはないが、精神の方がボロボロなのかもしれない。どことなく汗臭い。

「大丈夫か!?白真珠っ!」

「……お師様……拷問って結構痛いですね……なんか……ミキサーに放り込まれてイターイイターイでした……食品に加工されて、食われて……家畜って辛いですね……」

「……あの糞魔王っ!そんな酷い夢を見せたのか!」

「お師様……お祖父様を殺して助けてあげてください……きっと、お祖父様はこんな事をしたくなかったはずなんです……。お願いです……たしか……キスをすると……魔力を共有できるとか……言ってましたよね……あれって本当の事です……よね……?」

「……キスしてもいいのか?」一応、俺は聞き返した。

「僕の初めて……お師様にあげます……あと、そうですね……白真珠は長いから、白って呼んでくれると嬉しいです……どうかお祖父様を助けてあげてください……殺す事でしか救えない人間がきっといて……それがお祖父様なんです……」

「わかった。白。お前の初めてを貰うぞ」

時間がないから、俺は白真珠……いや白の唇にいきなり口と口を合わせた。犯罪的な行為だ。やわらかい唇の感触がこの娘を守ってやりたいという気持ちを起こさせてくれる。
それと同時に――白の膨大な魔力が、俺の身体に流れ込み共有される。この魔力量なら、どんな
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