46話「ロリへの愛は世界を救うか?Q〜苦しみの魔王@〜」
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★★★
地下通路を進めば進むほど、その先には不気味な光景が広がっていた。数千万円で取引される高級食材が転がっているのである。負けた人間や魔族の成れの果てだと思うと、そんなもんを毎日食べている俺は酷いケダモノなのかもしれない。
遮断装置を守る設備なだけあって、無数のトラップの数々が仕掛けてあったようだが、先に行った魔族陣営の奴らが引っかかってくれたおかげで、俺と白真珠は無傷だ。
……恐ろしいくらい扉が大量にあって、開かれた扉にゴールドアップルがたくさんあったりする所が怖い。
きっと、ほとんどの扉が開くだけで爆発するブービートラップの類に違いないと思ったが、遮断装置へと繋がる扉は簡単に見つかった。海兵隊と魔族の奴らが激しく戦闘しすぎたせいで、盛大にぶっ壊れすぎている扉がある。覗いてみると、中は真っ黒焦げ。最新式の誘導弾を連発する自動小銃が転がっていた。一発辺り数万円する高コスト銃とともに、高級食材も転がっている。間違いない。この部屋だ。
だって――
「壁が壊れてますね、お師様」
「うむ……隠し部屋の向こうに、さらに隠し部屋を作ったとか……そんな感じだったんだろうなぁ……」
隠された部屋にある、さらに隠された通路がそこには広がっている。
元は部屋の壁が、隠し通路を完全に隠していたのだろうが、壁が綺麗に崩れ落ちて、逆に隠し通路の存在感を高めているだけだった。
急いでいる俺たちは、隠し通路をさっさと通り抜け、とうとう――目的地へとたどり着く。
「えと……ガラスケースの中に、ゴールドアップル……?」
そこには、おぞましい、果物の陳列棚が何千ケースもズラリっ!と並んでいたのである。ガラスケースの内部は緑色の溶液で満たされていて、ほとんど黄金に輝くがゴールドアップル。たまに超高級食材が並んでいた。
何度も言うが、これはおぞましい酷すぎる光景だ。このガラスケースは人間が入れるようなサイズじゃない。この中に入れるのは――脳味噌くらいなものだ。
白真珠はそんな事に気付かずに、床でお腹から大出血して血まみれになって転がっているブラドを見つけ、抱き起こし言葉をかけた。
「お祖父様!大丈夫ですか!」
「ふははは……全ては……手遅れだ……私は報酬を受け取り……永遠の存在となる……」
「おじい様……お願いですっ!悪の道に染まるのはやめてください!というか、怪我を放置したら死んじゃいますよ!」
「見ろ…小娘……これが遮断装置の正体だ……」
ブラドさんを殴りたい気持ちになった。よりによって孫娘に残酷な真実を突きつけるつもりだ。
白真珠は周りのガラスケースを見渡し――その中に浮かぶゴールドアップルを見て、気づいてしまったようである。
「えと、大量の美味しい果物……これが魔族を弱体化させる機械の正体……?
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