44話「ロリへの愛は世界を救うか?O〜中ボス戦B〜」
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さんのコンドームをもらったんだ。悪徳都市で作られたゴムだから、きっと絶縁効果があるに違いない。そう信じて――俺はコンドームの束を魔法の鞄から出し、前方へと放り投げる。ついでに昔使っていた銃器も投げ捨てた。
空気を切り裂いて進む雷を、コンドームは容赦なく弾き、銃器へと残った電力が殺到する。
だが、雷をどうにかしても、強風が持つエネルギーを殺さないと詰むから――俺は詠唱していた呪文を発動させた
「空気操作(シルフ・コントロール)!」
空気を操作し、強風を受け流す空気の壁を作る。強風が持つ異常なエネルギーが俺の横を通り過ぎるが、まだまだ俺の不利は変わらない。周りが人工物に囲まれた地下空間では土操作が使えない。床の上を壊せば、大量の土砂がドバドバと入ってきて生き埋めになりかねないからだ。
かといって下の床を壊すのは、もっとオススメできない。食の神の肉壁にも到達したら、その瞬間、俺は食われて死ぬだろう。
だから俺は――
「電撃暴風波!」
ドナルド先輩の雷と風の複合魔法を――俺は魔法の鞄から黒い装甲車を出して防いだ。見事に車の燃料に引火し、爆発炎上を引き起こす……よく考えたら、俺は金持ちだ。数百万円程度の装甲車なんて、湯水のように消費しても良い富裕層である事を忘れていた。それに、軽装甲車の類は、恐ろしいくらい大量生産されているから安い。超軽量のジープに装甲つけただけの代物に過ぎなくてコンパクトだ。
さぁ、ドナルド先輩……次はどのような手でくる?残念ながら、複合魔法の性能が凄まじすぎて……後手の先手を取らないと、対処できそうにない。
俺が最初に呪文を詠唱したら、確実に発動した魔法ごと封殺されそうだ。威力が違いすぎる。しょぼい魔法じゃ強力な魔力障壁で防がれるから、誘導弾の類も意味がない。
「いやぁ、なかなかやるねぇ……トモヤ君。人生最後の魔導決戦というのも中々に乙なものだよ。じゃ、これはどうだい?対処できるかなぁ?」
ドナルド先輩の小さな詠唱。声は聞こえないが、口の形で詠唱の内容はわかる。
炎と土の複合魔法だ。わけがわからん。地下空間で何を考えているんだ……?
あ、そうか。ないなら出せばいいんだ。 魔 法 の 鞄 か ら 土 を だ せ ば 無 問 題 だ。
「灼熱土砂(マグマ・ブロヴ)!」
ドナルド先輩の魔法の鞄からドバドバと出た土が、灼熱のマグマへと変わる。金属が溶け、周りの壁までゆっくり融解し始めた……こんな酷い場所で、飛行盾から落ちたら俺の人生は物理的に蒸発して終了するだろう。
明らかにやばい。やばい。ドナルド先輩が次に取る手がわかるぞ。
風を強化しまくった複合魔法を使うに違いない。空気操作で防御できないような風を起こして、俺をマグマへとドボーンと落とす気だ。あんまり本
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