44話「ロリへの愛は世界を救うか?O〜中ボス戦B〜」
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★★★
魔法と魔法がぶつかる魔導師同士の戦い。
兵器同士の戦いなら、空爆しまくって敵軍をボロボロにした後に、大物量を進軍させるのがアメリカ軍のテンプレが地球最強なのだが……ここは空爆が困難なダンジョン世界。射程距離が微妙すぎる魔法が大活躍できる環境なのだ。
魔法は応用がとても効く。銃器、重機、爆弾、航空機の代用ができるくらい、極めれば何だってできる。
発展すればするほど高コストになっていく兵器と違って、自分で開発すれば金もかからない。消費するエネルギーも低コスト。
なんでもありすぎて、対処が困難だからこそ――プラチナバッジ冒険者同士での戦いは、少しでも相手の手を読むのを間違えば死ぬのだ。
「いきなり精神破壊波(マインド・クラッシャー!)」
魂をぶっ壊す光を出す魔法で、俺は先制攻撃をした。しかも、拡散して反射しまくるように仕様を変更してある。少しだけ光が俺に当たって魂が辛い。
屋内で、この魔法を回避するのは不可能。というか屋外で使ったら食の神に当たるから使えない。詠唱が長い代わりに、光速で飛ぶから、発動と同時に相手が死ぬ凶悪な魔法なのだが――
「黒霧(ダーク・ミスト)」
ドナルド先輩は空を飛ぶ魔法と同時に、身体に宿した魔族に命令して、周りに黒い霧を展開する魔法を発動させたのだ。この霧には、光を吸収・減衰させ、急速に無害化させる効果がある。だが、それはどうでも良い。
わざわざドナルド先輩が飛行魔法を使って、こっそり床から浮かびあがっているという事は――明らかに床を盛大にぶっ壊す系統の魔法を使う気満々だ。
黒い霧のせいで、ドナルド先輩の口元が見えないが、恐らく、そういう展開をしてくるに違いない。
「飛行盾(スカイ・ボード)」
俺は仕方なく、空を飛ぶ魔力の板を作り出し、それに乗っかって浮かび上がる。魔族を宿したドナルド先輩と違って、手の数勝負になれば俺に勝機はない。ドナルド先輩は俺が勝利する可能性を少しづつ削り取るかのような感じに、慎重すぎる戦術で戦いを挑んでいるように思える。
「爆裂弾!」
俺は黒い霧を吹き飛ばすために、紅い弾丸を生成して射出。ドカーンと霧の中で炸裂させた。
爆風が霧を吹き飛ばした先には――ドナルド先輩が顔に笑みを浮かべて――やはり呪文を唱えている。
内容から考えて――風と雷を合体させた広範囲すぎる複合魔法だ。やばい。呪文が完成した時点で俺は死ぬぞ。地下空間という密閉された場所じゃ逃げ場がない。奇跡的に回避できても強風でバランスを崩し、次の瞬間、トドメを刺されて、あの世行きだ。これ。
だが、ドナルド先輩の魔法が発動し、吹き荒れる直前、俺は思い出した。そういえば俺――
「電撃暴風波!」
カグヤとニャンコ、チーズ校長の三人から――たく
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