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転生とらぶる
ガンダムW
1654話
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そんな場所にハワードを始めとして、大勢の部外者を入れるというのは気が進まないのだろう。
 他にも、連合軍の本拠地となっているからこそ多くのシャトルが打ち上げられており、そこにハワード達の分のシャトルを用意するというのは難しいという一面もある。

「ああ。そこが一番近い。どうにかならないか? 今は状況が半ば膠着状態になっているが、それは今だけだ。こういう時は、動き始めれば一気に事態は動くぞ」

 それは、様々な戦場を駆け抜けてきた俺の経験から言えるものだ。
 ましてや、膠着状態ではあってもその間に何も動いていないという訳ではない。
 中東連合なんて、全く俺の原作知識にない勢力が姿を現す可能性もあるのだから。
 そう考えれば、今のうちに打てる手は出来るだけ打っておいた方がいい。
 そんな俺の視線を感じたのか、やがてセプテムは頷く。

「分かった、そちらの要望通りにしよう。元々シャドウミラーに対しては全面的に協力するという約束だったしな」

 若干思うところはありそうだったが、それでもセプテムは納得するのだった。





「ほう、そうか。こちらの要望を受け入れたか。……連合軍も、随分と危機意識を持っているらしいな」

 セプテムがこちらの要望を聞いたという話をすると、プロフェッサーGがそう告げる。
 老師Oも頷いているのを見ると、やはり同意見なんだろう。

「連合軍がどう思っているのかってのはともかく、こっちとしてはありがたいのは事実だ。……それで、問題は?」
「ない。すぐにでもハワードに準備をさせよう。奴の事だ。こっちに要望を出してから、すぐに準備を進めているじゃろう」

 そう呟くプロフェッサーG。
 ハワードとの付き合いも長いだけに、その行動も想像出来るのだろう。
 それはともかく……

「それで、だ。ハワードが来れば、お前達に頼んでいる件も少しずつだが動き出す。そうなれば、当然改修したりMSを建造したりする場所が必要になる」
「連合軍の施設を使えばいいのではないか?」
「そう簡単にはいかないだろ。それに、これ以上要求すれば、セプテムの方でもこっちに色々と要求してくるのは間違いない。それは出来るだけ避けたいんだよ」
「……ふむ、アクセルの気持ちは分からんでもないが……それは少し難しいのではないか?」
「かもな。そんな訳でだ。どこか連合軍やOZ、バートン財団辺りに見つからないでMSを建造出来る施設に心当たりはないか?」
「無茶を言うな。この世界では、大抵どこかの勢力の勢力圏にある。なのに、誰にも見つからないようになどとは……」
「本当にないのか? それこそ、お前達は誰にも見つからずにガンダムを建造したんだろ? なら……」

 そう告げるも、戻ってくるのは首を横に振る2人だけ。


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