暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1654話
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のだから、連合軍に対する感情はコロニーの住民よりはマシな筈だった。

「橋渡しはしてくれないのか?」
「さすがにそこまではな。俺だってハワードに協力して貰ってるんだ。それなのに、ハワードに無理をさせる訳にもいかないだろ。それに……こっちの科学者達はMDを嫌っている。それを使おうとしている連合軍に対して、どうしても好感情を持つのは難しいだろ」
「だが……」
「分かってる」

 セプテムの言葉を途中で遮る。
 そう、分かっているのだ。連合軍にとって最大の利点、物量を活かす為にはMDを利用するのが最善だという事は。
 それに、シャドウミラーの……このW世界のシャドウミラーではなく、ホワイトスターの方のシャドウミラーを率いている身としては、無人機に対する拒否感の類はない。
 だが、それとこれとは別だ。
 このW世界で生まれ育ってきた影響か、5人の科学者やハワードにはMDに対する嫌悪感がある。
 だからこそ、俺も無理には言えないのだ。
 原作のようにMDを設計しろなんて事を言えば、間違いなく科学者達は……そしてデュオや五飛辺りもシャドウミラーから去っていくだろう。
 いや、意外と五飛は残るか?
 原作ではOZと戦っている時に、人形に頼るから弱くなるみたいな事を言っていたが、この歴史では俺達と行動を共にして、シャドウミラーの流儀にそれなりに長い間触れてるし。
 それでもシャドウミラーの戦力が一気に激減する可能性がある以上、こちらとしてはセプテムの要望を認める訳にはいかなかった。

「ふむ……分かった。では、その件はこちらで対応させて貰おう。それなら文句はないな?」
「ああ、好きにしてくれ……いや、勿論人道に背く行為のような真似をされたら困るけどな」
「そんな真似をするか。元々こちらにとってシャドウミラーというのはMDをものともしない、最強の戦力なのだ。そうである以上、無茶な真似をして連合軍から離れるような真似はせん」

 下手に色気を出した結果、シャドウミラーという最強の矛を失う。
 その可能性を考えれば、確かにそんな真似をしようとは思わないだろう。
 ……少なくてもセプテムはそう思わない。
 だが、この場合の問題はセプテムではなく、その下にいる者達だ。
 こっちに無茶な真似をしてくるような事がなければいいんだが。
 まぁ、実際にそんな真似をしてきた場合、こちらも相応の態度を取るだけだけどな。

「それで、結局シャトルの方はいいのか?」
「ああ。場所についてはどこがいい?」
「一番無難なのは、ニューエドワーズ基地らしい」
「ニューエドワーズか?」

 微妙に嫌そうな表情のセプテム。
 まぁ、今のニューエドワーズ基地は連合軍の本拠地となっている。
 それだけに人の出入りも大きいし、警戒も厳重だ。
 
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