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吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
42話「ロリへの愛は世界を救うか?M〜中ボス戦@〜」
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★★★

コンドームの自販機を通り過ぎ、その後ろにある林に向かうと――巧妙に隠された階段があった。
階段のあっちこっちに、膨大な数の高級食材が落ちている。恐らく海兵隊と魔族側の奴らがここで戦い死んだのだろう。
きっと、この先に広がるのは地獄だ。海兵隊が生き残っていてもやばい。口封じに銃撃してくる可能性が濃厚にも程がある。俺が彼らの味方だと証明する方法は特にない。だが俺は進む。
階段を下り、白真珠と一緒に地下にある通路を歩くと、そこは一本道だ。
やはり、高級食材が大量に落ちている。蛍光灯が光っているから地下でも明るい。

「これ……誰が死んだんでしょう……」

「わからんが……魔物の死んだ姿だと思いたいな……」

俺は白真珠と会話をしながら、しばらく無機質な通路を進むと――行き止まりだった。というか、通路が壊れて瓦礫に埋もれていた。
ドナルド先輩が一人で寂しく、撤去作業をやっている。トンネルを作る要領で、通路の上を補強しながら、ゆっくりと開通を目指しているようだ。しかし素人がやる作業だから遅い。
うむむ……さっさと倒した方がいいのだろうか?しかし、ここにブラドさんの姿がないとなると……道中で転がっていた高級食材が、ブラドさんの慣れの果ての可能性が出てきたぞ……。

「やぁ、トモヤ君。間に合わないかと思っていたよ」

当然の事ながら、俺たちは足音を立てて、ここまで来たから接近した事はばればれだったようだ。
ドナルド先輩はダルそうな雰囲気のまま、語りかけてくる。俺は呪文を詠唱して先手を取ろうとしたが――

「まぁ、戦うのは待ってよ。ちょっとブラドさんに裏切りがばれてね……入口がぶっ壊れて塞がっているのさ。ちょっと協力してくれないかな?ここで戦ったら、時間切れで第一階層はおしまいだと思うよ?
殺し合いは……ガレキを除去した後にやった方が合理的ってもんさ。さぁ、僕と一緒に協力プレーをしようじゃないか」

ここでまさかの協力プレー要請だった。俺たちは人類側で、先輩は魔族側。お互いの利害は一致せず、衝突あるのみという状況のはずなのに、なぜか平和な雰囲気が場に流れている。俺は状況を理解するために語りかける事にした。

「……先輩、アンタは敵なのか?味方なのか?意味がわからんぞ……というか海兵隊はどうなったんだ……?」

「ガレキをどけながら、全てを話してあげるよ」

……まだ、この事件には、何らかの裏がある。そう思った俺はドナルド先輩の話に乗る事にした。
瓦礫の撤去をするという事は、お互いに近い位置で作業をするという事だ。こちらには近接戦闘で最強すぎる白真珠がいるし、戦闘が始まれば一方的にドナルド先輩を拘束して、戦いを終わらせることができそうだ。
俺は白真珠の紅い目を見つめる。きっと、彼女の事だ。俺の考えている
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