初めての野外露出。
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[9]前 最初
然な立ち姿を、あらゆる角度から撮られた。
いま、お尻を至近距離から撮られているけど、彼の姿が見えないから、まだ耐えられた。
本当に指一本触ってこない。
襲われて、最後まで剥かれることも想定していたのに。
それなら、
高校生でやったよね。
私は最後の一枚に手をかけた。
◆
あとから考えると、全裸までの所要時間は30分ぐらいだった。早かったかもしれない。
全裸は、もっと気持ちよかった。
もう脱ぐものないの? なんて、変なことを考えるぐらいに。
ヌードモデル撮影会そのもの。
あくまでも自然体。
性器も意識しない。
あるものは写るでしょ。仕方ないよ。
回廊に寝そべると、乳房の形が変わる。
触ってくれないから、自分で触る。左手で。
――我慢しなくていいよ。
タイミングのいい、彼の指示。
そして、初めてのルール違反。
彼は私の空いている右手を取り、それを私の……に当てさせた。
撮らないよ、という彼の声。
でも、見るよね。
いいよ、始めちゃうよ。
◆
「う、うーん」
それでも最初は恥ずかしいから、そっと触る。手が触れてしまったという感じで。
初めて見せるオナニーが野外で全裸とは、大胆すぎるかも。
もっとも、ほとんどの女性のオナニーは全裸なのだけど。
「ああ、ああ、う、ああ、あ、あん」
濡れてくる。
乳房も遊ばせない。
強く揉む。
彼は、私が乳房に加える力の強さに驚いているようだった。
「はあっ、はあっ、あ、あー」
声の大きさにも驚いている。
濡れて、したたってくると、指を入れた。
「はあっ、はあっ……お願い、クリトリスを……」
ついに言ってしまった。
彼は、腹を決めたというように、半分顔を出していた真珠に、手を伸ばした。
◆
凄かった、と彼は言う。
確かに自分が誘導したが、ここまでやるとは思わなかったのだろう。
ふふ。
まだ甘いわ。
絶頂はまだ一回目。
まだ私は一糸まとわぬ全裸なのよ。
起き上がると、素早く四つん這いになる。
今日はまだ一度も見せたことのない究極の形。
さらに、お尻を彼に向ける。
見て!
うつぶせのオナニーよ。
◆
「ああ、ああ、ああ、はあっ、あん、あん、う、うう、はあ……」
夏の、林に囲まれた神社の境内。
私のあえぎ声はいつまでも聞こえていた。
――――――――――
(終わり)
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