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詩織の【野外でヌード体験】
初めての野外露出。
[2/2]

[9] 最初
然な立ち姿を、あらゆる角度から撮られた。
いま、お尻を至近距離から撮られているけど、彼の姿が見えないから、まだ耐えられた。

本当に指一本触ってこない。

襲われて、最後まで剥かれることも想定していたのに。

それなら、

高校生でやったよね。

私は最後の一枚に手をかけた。

あとから考えると、全裸までの所要時間は30分ぐらいだった。早かったかもしれない。

全裸は、もっと気持ちよかった。

もう脱ぐものないの? なんて、変なことを考えるぐらいに。

ヌードモデル撮影会そのもの。

あくまでも自然体。

性器も意識しない。
あるものは写るでしょ。仕方ないよ。

回廊に寝そべると、乳房の形が変わる。
触ってくれないから、自分で触る。左手で。

――我慢しなくていいよ。

タイミングのいい、彼の指示。
そして、初めてのルール違反。

彼は私の空いている右手を取り、それを私の……に当てさせた。

撮らないよ、という彼の声。

でも、見るよね。

いいよ、始めちゃうよ。


「う、うーん」

それでも最初は恥ずかしいから、そっと触る。手が触れてしまったという感じで。

初めて見せるオナニーが野外で全裸とは、大胆すぎるかも。

もっとも、ほとんどの女性のオナニーは全裸なのだけど。

「ああ、ああ、う、ああ、あ、あん」

濡れてくる。

乳房も遊ばせない。
強く揉む。

彼は、私が乳房に加える力の強さに驚いているようだった。

「はあっ、はあっ、あ、あー」

声の大きさにも驚いている。

濡れて、したたってくると、指を入れた。

「はあっ、はあっ……お願い、クリトリスを……」

ついに言ってしまった。

彼は、腹を決めたというように、半分顔を出していた真珠に、手を伸ばした。



凄かった、と彼は言う。

確かに自分が誘導したが、ここまでやるとは思わなかったのだろう。

ふふ。
まだ甘いわ。

絶頂はまだ一回目。
まだ私は一糸まとわぬ全裸なのよ。

起き上がると、素早く四つん這いになる。

今日はまだ一度も見せたことのない究極の形。

さらに、お尻を彼に向ける。

見て!

うつぶせのオナニーよ。



「ああ、ああ、ああ、はあっ、あん、あん、う、うう、はあ……」

夏の、林に囲まれた神社の境内。

私のあえぎ声はいつまでも聞こえていた。
――――――――――
(終わり)
[9] 最初


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