野良猫、下山するってよ
[8]前話 前書き
にゃが輩は野良猫である。名前は別にいらにゃいにゃ。
ところで、にゃが輩は今どこにいると思う? ………時間切にゃ。正解は妖怪の山の神社にゃ。守矢神社だにゃ。
「猫ちゃんも参拝に来んですか? 」
「にゃあ」
にゃが輩の目の前にいる巫女は守矢神社の巫女だにゃ。どこかの紅白巫女と違ってにゃが輩に餌をくれるいい巫女だにゃ!
「早苗〜。お昼まだー?」
にゃ? へんてこりんな帽子を被った幼女が出てきたにゃ。 にゃっ!? 体が動かにゃい?!
「あーう。この猫、失礼なことを考えてたでしょ」
「諏訪子様! 猫ちゃんになにをしてらっしゃるのですか!」
「いや、だってこの猫が」
「諏訪子……? 」
「ひゃっ!? あーう。わかったよぉ」
「それじゃあ猫ちゃんに謝ってください」
「ごめんよ? 猫ちゃん」
「ん、よろしい。それじゃあ諏訪子様お昼にしましょうか」
「はーい」
……にゃが輩を置いてけぼりにして話がどんどん進んで行ってしまったにゃ。 にゃんだこれ。
「にゃ」
とりあえず下山するかにゃ。
「おや? 猫ですか? こんな山に珍しい」
「にゃ?」
烏天狗かにゃ? 眩しいにゃ!
「フシャーッ!」
「発情期なのかな? まぁ、ネタにはなんないでしょうし行きますか」
にゃんか失礼な奴だったにゃ。落ちろ!
……さ、気を取り直して下山するにゃ!
◇
途中花畑と書かれた看板があったけどにゃが輩の勘が『絶対に行くな』と言っていたのでまっすぐ降りてきたにゃ。
そういえば途中の川で厄神が流れていにゃ。厄払いかにゃ?
さて、今にゃが輩は人里に来てるにゃ。え? 山から里まで近くにゃいかって? にゃが輩の足を舐めるにゃ。
人のついたのはいいんだにゃが……お腹が空いて動けにゃいにゃ……。
「うにゃぁ……」
「おや? 猫が倒れてる?」
「うにゃ?」
にゃんか上品な着物を着た女の子だにゃ。どこかで見たことがあるような……にゃ! 稗田阿求とかいったかにゃ。 巷で噂の幻想郷縁起とかいう書物の著者だったはずにゃ。
そんな人物がにゃが輩ににゃにかようにゃのか?
「どうして、私の家の前で寝転がっているのかしら?」
「ふにゃ?」
どうやらにゃが輩にようがあるんじゃにゃくてにゃが輩がこの阿求の家の前で倒れていただけだったようにゃ
「まぁ、いいわ。ほら、早くお行き」
……にゃんか追い払われたにゃ。
「にゃあ」
仕方にゃい。今日の住居を探しに行くかにゃ。
つづく。
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