ガンダムW
1653話
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だが、シャドウミラーの秘密をそう簡単に見せる訳にもいかない。
どうにもならないような絶体絶命の状況であればともかく、今はそんな状況ではないのだから。
「それはともかく……他の3人の科学者に連絡は取れないのか? 戦力は多ければ多いほどいいだろ?」
「……そう言ってもな。そもそも、連絡を取る方法がない」
老師Oがそう言うが、本当にそれが真実なのかどうかは微妙なところだ。
そもそも、もしどうしても連絡が取れないというのなら、オペレーション・メテオの日付をどうしたのかという問題がある。
あるいは5人の科学者がそれぞれのコロニーに分かれる前に、オペレーション・メテオの日付を決めておいたという可能性はあるが……
それに、元々オペレーション・メテオを考えたのは、バートン財団のデキムとホワイトファングのカーンズだ。
そいつらのような伝手があれば、ガンダムの開発者同士連絡を取る方法があったと考えるのは不思議な事ではない。
もっとも、今のシャドウミラーは老師OにもプロフェッサーGにも完全に信頼されている訳ではない。
そうである以上、もし連絡を取る方法があってもそう簡単に教えるとは思えないが。
「通信で連絡を取れとは言わない。けど、お前達にだけ分かる符合を使って呼び出すとか、そういう真似は出来ないのか? もしくは、どこか潜んでいる場所に検討を付けるとか」
「……難しいな」
プロフェッサーGが首を横に振る。
ちっ、こうなっても連絡を取る方法は教えないか。
まぁ、ここで無理強いをすれば全てがご破算だ。
「分かった。なら、まずはハワードだな。2人が3人になっても戦力は1.5倍だ。ましてや、ハワードには技術者として腕の立つ部下がそれなりにいるから、もしハワードをシャドウミラーに引き抜く事が出来るのであれば、1.7倍くらいにはなるかもな」
ハワードの部下が実際にどのくらいの能力を持ているのかというのは分からないが。
それでもこうして2人でやっているよりは十分以上にマシな状況になるだろう。
「その辺りは、微妙なところだな」
1.7倍という言葉に、老師Oが言葉通り微妙な表情を浮かべる。
「それでもないよりはマシだろ。……ちょっと待ってろ。ここから繋ぐけど構わないよな?」
「うむ」
プロフェッサーGが頷くのを見ながら、部屋の通信機のスイッチを入れる。
すると映像モニタに映し出されたのはこのD-120の軍人。
『はい、どうしました?』
「実は地上にいる人物と連絡を取りたい。このまま連合軍の回線を使ってそっちに連絡出来ないか?」
『……少々お待ち下さい。上の者に聞いてきます』
俺と話していた軍人の権限では即答出来なかったのだろう。一旦軍人の姿が画面から消え……
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