ガンダムW
1653話
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そういう問題ではないだろう。
そんな2人の科学者の様子に、俺も表情を引き締めて部屋の中に入る。
「……それで、わざわざこの部屋に俺を呼んだのはどういう理由からだ? その様子を見ると、ちょっと話をしてみたかったという訳でもなさそうだが」
少しだけ冗談めかした言葉を口にするが、そんな冗談には付き合っていられないと、プロフェッサーGが口を開く。
「人手が足りん」
「……人手が?」
単刀直入に告げてきたその言葉を、オウム返しのように尋ねる。
「ああ。儂と老師Oの2人だけでは、デスサイズとシェンロンガンダムの改修、ウイングゼロの2仕様統合設計をするにも、どう考えても人手が足りないんじゃ」
そう聞かされれば、やっぱりと思ってしまう。
元々デスサイズとシェンロンガンダムの改修は、5人の科学者が協力して行ったものだ。
勿論デスサイズはプロフェッサーGが、シェンロンガンダムは老師Oが主導的な立場ではあったのだろうが、それでも他の科学者の協力があってこその代物。
というか、5人で協力して改修作業を進めていても、結局ホワイトファングの反乱の時までに間に合わず、結果として完成度7割でデュオと五飛の手に渡り、最後の調整はそれぞれがやるべき事になってしまった。
もっとも、ツバロフの目を盗みながらの作業であった以上、今のように時間を好きなだけ使えるという訳ではないから、単純に日数では比べられないだろうけど。
また、今回は原作と違ってウイングゼロの2つの仕様を統合して設計するという仕事もある。
そう考えれば、幾らこの2人がガンダムを開発した科学者ではあっても、人手が足りないと言ってくる理由は分かる。
「そう言ってもな。俺に出来るのは、ハワードに連絡を取るくらいだぞ? 勿論連絡を取ったからといって、確実に手を貸してくれるとは思わないけど」
「それで構わん。奴の説得は儂がする。今はとにかく、人手が欲しい。連合軍のトップに信頼されているお主だ。ハワードがこっちに来るというのであれば、最優先でシャトルの手配をする事も出来るのだろう?」
「出来るかどうかと言われれば、多分出来ると言うしかないけど」
もっとも、相変わらず連合軍の中にはシャドウミラーを敵対している者もいる。
そんな者達が、シャドウミラーの戦力を増強する為の人員を地球からこのD-120コロニーまで運んで欲しいと言われて、そう簡単に納得するとも思えないが。
セプテム辺りから話を通して貰えば、何とかいけるか?
「分かった。ハワードを説得する事が出来たら、セプテムに話を通してシャトルを最優先で準備させよう」
ぶっちゃけ、ニーズヘッグを使ってもいいのなら5分と掛からずハワードとその仲間達をこのコロニーに連れてくる事も出来るんだけどな。
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