第三十八話 リュエージュ防衛戦・後編
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を作り突撃させた。
「敵ゴーレム5体!」
「300リーブル砲は?」
「東門の300リーブル砲を、反対方向の西門へ向けて撃つのは無理だそうです」
「ならば24リーブル砲の水平反射を!」
「既に砲撃準備は整っています」
「では、砲撃開始!」
24リーブル砲が次々と発射された。
砲弾は8割がたゴーレムに当たったが、身体の一部が軽く崩れただけですぐに再生してしまった。
「駄目か!?」
「敵ゴーレム更に近づきます!」
「メイジ隊は『エア・シールド』で敵ゴーレムの城壁への到達を妨害せよ!」
『エア・シールド!』
メイジ隊が共同詠唱で無数のエア・シールドを張り、敵ゴーレムが城壁に取り付く事を阻んだ。
「おお!」
「流石、貴族様」
「がんばれ! 貴族様!」
やんややんやと兵士が、メイジ隊を応援した。
以前のトリステイン、いやハルケギニアでは一切見られない光景だった。
ゴーレムは城壁に取り付かこうと、エア・シールドで出来た空気の壁を押し潰そうと、押し合い圧し合いしていると一発の銃声が鳴り響いた。
銃声の後、城壁に取り付こうとしたゴーレムを音を立てて崩れ落ちた。
崩れた巨大ゴーレムの近くに、ゴーレムを作り出したメイジなのだろう。派手な服を着た男の死体が土山の隣に転がっていた。
「どうした!?」
「グリアルモント殿! あれを!」
仕官の1人が市内の塔を指差すと、そこにマクシミリアンと執事のセバスチャンが居た。そしてセバスチャンの手には別の対戦車ライフルが持たれていた。対戦車ライフルで、しかも徹甲弾で人を撃つなど勿体無いし外道極まりない気もするが、先日使用していたスコープ付きKar98kは弾を撃ちつくしてしまい、他に狙撃できる銃が無かったからだった。
「先ほどの銃声は誰が?」
「執事のセバスチャン殿だろう。いやはや流石は元メイジ殺し、凄い腕前だ」
セバスチャンは、次々とゴーレムを作ったメイジを狙撃した結果。5体居た巨大ゴーレムは全て土に戻った
「いいぞセバスチャン。これで敵ゴーレムは全滅だ」
「お褒めに預かり、恐悦至極……」
塔の上のセバスチャンはマクシミリアンに向け一礼をした。
マクシミリアンが塔の上から反乱軍の状況を見てみると、指揮官と思しき貴族達が動揺していた。
どうやらあの5人のメイジは彼らにとっての切り札だったようだ。
「敵は浮き足立っている、畳み掛けるチャンスかも……」
マクシミリアンは呟いた。
「殿下、例のロケット砲陣地より、狼煙が……」
「ラザールか、この状況を見て畳み掛けるつもりのようだな」
マクシミリアンの言うとおり、地平
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