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マクロスフロンティア【YATAGARASU of the learning wing】
試練
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解を招くぞ。

ともあれ、当初の作戦通り分断には成功した。次は……っと!

「この距離でその長モノは悪手だぞ。……って、分かってるよなそんな事は。」

視認できる距離まで接近すればミシェルの狙撃ライフルは取り回しの利かない正しく無用の長物と化す。

が、ミシェルにはほとんどそれしか打つ手が無い。この辺りは前衛がいればそれほど問題にならないんだが……容易く引き剥がされる様では前衛失格だな。

バトロイドに変形し、出力を押さえたレールカノンを照準、単独での戦闘力の低いルカは後回しにミシェルを狙う。

二発、三発と続く射撃を岩塊の裏に回り込んでそれを回避するミシェル。岩肌にペイントの花が咲き、反対側から飛び出したミシェルからの応射を躱す。

「っとと。そういやいたな、お前ら(ゴースト)。」

突如三方から襲い来る機銃弾。ルカからの援護だ。やはり先に墜とした方がいいか?

ファイターに変形し、引き剥がそうと試みるがピッタリ付いてくる。デブリの隙間をすり抜けつつ限界まで出力を落としたビーム砲を後方に向けて放つ。一撃、二撃、三撃目で漸く一機に直撃、撃墜判定を得る。

「こっのヤロ、腕上げたな?」

明らかに以前より操作が上手い。これは一筋縄では行かなさそうだ。

その時、

『きゃあ!?……あうう〜〜〜。』

「……おいフィーナ?」

『やられちゃいましたぁ〜〜。』

完全に計算が狂った。一対三か……ちと厳しいな。だが……

「まあ、先輩の意地って物もあるからなぁ!!」

そう簡単に諦める事は出来はしない。

精々足掻かせてもらうとしよう。

そう思った矢先だった。

機体が突如警報を鳴らす。

「何だ喧しい!!」

『付近にデフォールド反応!これは……ビクターです!!』

「んなっ!?」

見ると、あの深紅の大型バジュラが突撃してくる。見たところ単独の様だが……なんて間の悪い!!

完全に模擬戦のみを想定していた為に実弾兵装は全てペイント弾しか装填していない。エネルギー兵器は出力を戻せば使えるがそれでもビーム砲とレーザー機銃しかない。

周辺警戒をしていたピクシー小隊が来るまで五分、どうにか注意を引き付けるか。

『うおぉぉぉ!!!』

と、思った矢先にアルトが突撃していった。って、お前武器は……アサルトナイフ!?正気かよ!?

「……あっっっのバカが!お前ら下がれ!俺が連れ戻す!!」

あとでオズマ少佐の説教だな。尤も……この場を生き残れればの話だがな!!

「アルト!上官命令だ、スッこんでろ!!」

『俺は……俺は逃げない!うおぉぉぉぉぉ!!』

アサルトナイフにピンポイントバリアを纏わせ果敢に……いや、この場合は無謀に突撃する
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