第二話 世界の仕組みその十四
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「領土にしたらな」
「しっかり内政してやな」
「国を富ますんや」
「そこの人達は大事にして」
「当然な」
「街に田畑も整えてか」
「当然道や堤も整える、産業も起こして職人も育てて学校も建ててや」
芥川は教育の話もした。
「学校は寺子屋やが多いわ」
「寺子屋かいな」
「小さな村単位の学校や、それを建てていってる」
「それもお金かかりそうやな」
「かかる、けどな」
「教育もするとか」
「これで国力上がってるしな」
人材育成、それになっているというのだ。
「質のええお百姓さん、職人さんや商売人さん生み出してるや」
「やっぱり教育って大事やねんな」
「流通とかもな、ほんま気を使ってるで」
「何かと大変か」
「内政に大分お金使ってるねん」
綾乃も話した。
「こっちの領土は」
「予算のどれ位や?」
「半分以上かな、それで残りは軍事や」
「えらい多いな」
「返ってくるさかいな、土地がうち等の本来の世界よりずっと広いし」
「その分かいな」
「流通も大変やで、色々な技術があってカバー出来てるけど」
魔術や科学、そうしたものでというのだ。
「そこも考えてやってるわ」
「成程な」
「ちなみにこの世界でも関西は人口多いで」
「ああ、それな」
人口の話になるとだ、中里も目の色を変えた。それこそが国力の最も重要な要素であることは言うまでもないからだ。
「それどれ位やねん」
「約四千万や」
「多いな」
「そやろ、大きな街も幾つかあるし」
「都の他にもか」
「ここからちょっと行った伊勢とか彦根、奈良、それで神戸にな」
「大坂と堺もや」
芥川はこの二つの街の名前を出した。
「特に大坂が大きいわ」
「そこかいな」
「大坂はこの国一の街やろな」
「こっちの世界でも栄えてるんやな」
「ああ、ただこっちの世界では関東はここより栄えてない」
関西程はというのだ。
「人口も文化も産業も関西が一番や」
「それ江戸時代までの日本そのままやな」
「そう思ってええ、まあ文化は江戸時代とちゃうけどな」
そこは室町時代や戦国時代のものだというのだ。
「何はともあれ関西が第一や」
「人口も多くてか」
「そや、四千万の人口を何とかな」
「豊かにしてるんやな」
「大体この世界の日本の四分の一がおる」
関西にというのだ。
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