ターン69 封印の神と『D』
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固たる意志を持ちピンポイントでエコー1人の命を犠牲にしようと動いている。それが意味することも、エコーのアモンへの想いも、すべて理解したうえで平然と乗り越えてその先に進もうとしている。
どちらがいいなんてことは、もちろんない。あるわけない。ないけれど、どちらが恐ろしいかと言われればそれはアモンの方だ。他の物には目もくれないかわり、絶対に目的を果たそうとする……そんな狂信的な勢いは、今は亡き先代ダークシグナーにすらなかったものだ。
「「デュエル!」」
そしてその2人のデュエルを前に、デュエルをすることすら満足に果たせない僕はただ無力だった。できる事はただ言葉を掛けることと、あとは精々このデュエルの行く末を見守っていることぐらいだった。
「エド!」
「うん?」
「……勝ってね」
「任せておけ。僕が先攻だ、アモン!父さんの残したラフスケッチを元に完成させた僕のニューフェイス、使うならプロの舞台でと思っていたが、まさかこんな所が初陣とはな。カモン、ドリルガイ!」
ニューフェイスの言葉通り、見たことない新たなD−HEROを召喚するエド。その名が示すようにその片腕はまさにドリルそのもの、もう片腕も一見普通に見えるがよく見ると指が5本のすべてドリル、さらに全身からもドリルが突き出ているとダイヤモンドガイの水晶並に自己主張の激しいモンスターだ。
D−HERO ドリルガイ 攻1600
「ドリルガイの召喚、特殊召喚に成功した時、エフェクト発動。手札からこのカードの攻撃力以下の攻撃力を持つディーヒーローを特殊召喚できる。カモン、ダイヤモンドガイ!」
D−HERO ダイヤモンドガイ 攻1400
「さらに僕はダイヤモンドガイのエフェクト、ハードネス・アイを発動。1ターンに1度デッキトップをめくり、そのカードが通常魔法ならばそのカードをセメタリーに送る。そしてそのエフェクトのみを1ターン後の未来に送り、発動することができる。デッキトップは通常魔法、置換融合だ。よってこの効果を僕は次のメインフェイズに発動させることを宣言しよう。カードを2枚セットして、ターンエンドだ」
初手ダイヤモンドガイからのハードネス・アイという、定番の布陣を組んできたエド。それにしても、置換融合?DはEと違って、融合召喚に頼らない戦術が特徴だったはずだが。おそらくあれも、ドリルガイ以外のニューフェイスへの布石なのだろう。
「それで終わりか?ならば僕のターン、ドローだ」
対するアモンは、雲魔物の使い手だったはずだ。戦闘破壊されないメリットと引き換えに、守備表示になっただけで自壊するという1歩間違えればサンドバックにされかねないデメリットを背負う不思議なモンスター群。
だがアモンの出したモンスターは、雲魔物
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