第四百二十話
[8]前話 [2]次話
第四百二十話 妹と二人で
梨花は家に帰ると牛乳を飲もうとした、するとリビングに利奈がいてだった。それで牛乳を飲もうとしていた。
その利奈を見てだ、梨花は妹に問うた。
「今から牛乳飲むの?」
「うん」
その通りだとだ、利奈も答えた。
「そのつもりだけれど」
「そうなのね」
「お姉ちゃんも飲むの?」
「うん、後でね」
梨花は微笑んで妹に答えた。
「あんたが飲んだ後でね」
「じゃあ一緒に飲まない?」
利奈は姉の言葉を聞いてこう返した。
「それだったら」
「一緒に?」
「うん、順番にじゃなくて」
こう言うのだった。
「そうしない?」
「じゃあ三時だし」
梨花は壁の時計の時間を見てから答えた。
「おやつを食べながらね」
「牛乳を飲む?」
「そうする?おやつは」
梨花は辺りを見回してクッキーを見付けて言った。
「クッキーがあるから」
「それを食べて」
「牛乳飲む?」
「そうね」
利奈は少し考えてから姉に答えた。
「それじゃあね」
「ええ、クッキーと牛乳でね」
「おやつにして」
「そうしましょう」
こう話してだ、実際にだった。
二人でクッキーと牛乳をおやつにしつつテーブルに座っていた、そこで梨花は利奈にこう聞いた。
「牛乳好きなの」
「うん、お姉ちゃんは?」
「私も好きよ」
「二人一緒ね」
「そうね」
梨花はにこりと笑って応えた。
「じゃあこうして明日もね」
「牛乳飲みながらね」
「おやつ食べましょう」
「そうしようね」
「二人でね」
「明日はどのおやつかわからないけれど」
「それでもね」
牛乳を飲もうというのだ、そうしたことを話しながらだった。
二人はクッキーを食べてそのうえで牛乳を飲んだ。甘いものを食べた後で飲む牛乳はこのうえなく美味しかった。
第四百二十話 完
2017・2・9
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ