第十七話:殺人鬼の休日
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人は茫然自失の表情を晒していた。ご丁寧に水着の入った紙袋を地に落とすというベタなリアクション付きで。
「……千冬ちゃん、山田先生。まさか……?」
「ぬかった……」
「どどどどどうしましょう織斑先生!?ラシャさんのぶんも頭数に入れちゃってますよ!?今から修正って出来ましたっけ!?」
分かりやすく顔面蒼白になって狼狽える山田先生。
「いやいやいや!何で何の疑問も抱くこと無く私を頭数に入れているんですか山田先生!?」
「すいません!下見のときに一緒に行って頂いたものですから……」
「それ以前に私は用務員なんですよ?教職員ですら無いんですよ!?」
普段の態度とは裏腹に、怒涛のツッコミを繰り出すラシャの肩を、千冬はポンと叩いた。
「大丈夫だ、私にいい考えがある。ラシャ!有給取れ!!そうすれば万事解決だ!!」
「無茶苦茶を言うんじゃない!!第一、今から申請して間に合うわきゃねーだろ!!楽をするんじゃない楽を!!俺も付き合ってやるから今すぐ学園長に謝りに行くぞ!!」
「ちょっ、千冬姉!?ラシャ兄!?」
「そんなわけで、一夏!!このお嬢さんたちを学生としての節度を守りつつしっかりとエスコートしろよ!?」
大慌てでIS学園行きのモノレール駅に全力ダッシュで向かうダメな大人達を、花の高校生たちは呆然と見送っていた。
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