第2章:異分子の排除
第45話「想起・桜」
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「...と、いう事は...。」
「ついて行く事は了承済み。グランツ君には...サプライズという事にしておこう。」
「ドクター...。」
悪戯を思いついた子供のように言うジェイルに、ウーノは呆れる。
「しかし、ふむ....。」
「どうしたのですか?」
「いや、本来の歴史ならば、私やグランツ君はどうしていたのかと思ってね。」
「....はい?」
唐突な話題に、ウーノはついて行けずに首を傾げる。
「以前、桜君や束君に教えてもらった事さ。この世界には、イレギュラーが混じっている。異物ともいうね。その存在が原因で、本来の歴史を辿っていない...との事さ。」
「そんな荒唐無稽な...。」
「証拠はもちろんない。だが、その方が面白そうではあるけどね。」
近くの窓から、どこか遠くを見るジェイル。
「本来の流れから外れてしまったのを、彼らは戻そうとしている。世界改革は、元の世界に戻そうとする行為でもあるのさ。」
だから、それだけの覚悟をしている。...そう、ジェイルは言外に語った。
「ドクター...。」
「まぁ、世界にとっては悪となるが、結果として偉人になるレベルの偉業を成し遂げるというのも、ロマンがあるがね!」
「.......。」
いつもよりもカッコよかったと思ったが、結局変わらないと思ったウーノだった...。
―――世界が変わるまで、あと少し...。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ