暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第45話「想起・桜」
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..!?」

「際限ないだけじゃなく、増幅量も上がっている...!?」

 既に想起のSEは全快した。だが、吸収する量よりも増幅する速さのが上だった。

「すまん、少し痛いけど、我慢しろよ...!」

「っ...ぐ、ぅぅ....!」

 至近距離でライフルを連射し、回復しようとするSEを削る。
 その衝撃でユーリちゃんが苦しむが、今は我慢だ...!

「束ぇ!!」

【解析完了!!強制停止、行くよ!】

 寸での所で射撃を止め、同時にエグザミアが解除される。
 強制的にエグザミアを待機状態に戻したのだ。

「ひゃぁっ!?」

「っと...。大丈夫か?」

「は、はい...。」

 落ちそうになったユーリちゃんを受け止め、何とか無事に終える。

「(なんとか無傷か...。)」

「...ぇ...っ...!?」

 ユーリちゃんが無傷な事に安心していると、そのユーリちゃんが驚いていた。

「さ、桜さん...血、が...。」

「...あー...織斑にやられた傷だな。」

「まさか、この状態で....。」

 ユーリちゃんの顔色が悪いな....。まぁ、俺が刺されたのが原因で暴走したし...。

「....はぅ....。」

「あ、気絶してしまったか...。」

 やはり精神的に耐えられなかったのか、気絶してしまった。

「桜さん!」

「おお、皆か。見ての通りだ。」

 秋十君を筆頭に、皆が寄ってくる。織斑だけ離れているが。

「その力は...。」

「...表舞台にはいられなくなるな。」

 そして、秋十君は今後の俺について、ある程度察していたようだ。

「まぁ、何とかなるさ。とりあえず、帰還するぞ。」

 そうして、俺達は無事に帰還した。







       =out side=





「....圧巻、ですね...。」

「.....。」

 秋十達のISからの通信を通し、千冬達にも桜の戦いは見られていた。

「最終世代としての力を開放し、おまけにセカンドシフト。いくら傷が開いたとはいえ、今のさー君には誰も勝てないね。」

「だが、これほどの力...。」

「...うん。会社だけじゃない、学園にもいられなくなる。」

 そして、この後どうなっていくのかも、千冬達は理解していた。

「でも、さー君は覚悟の上だよ。元々、ゆーちゃんのエグザミアがあれほどの力を見せた時点で、ワールド・レボリューションの立場は悪くなる。」

「........。」

「ちーちゃんは気づいているからこの際言うけど、ワールド・レボリューションの社長は私。集めた社員の半分は、女尊男卑の風潮で職を
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