ガンダムW
1652話
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る。
まぁ、H教授かウィナー家かは分からないが、サンドロックの開発で得た技術をフィードバックしたと思われる独自のMSマグアナックを作るだけの資金と技術力があったのを考えれば、納得出来ないでもない。
そして中東というのは連合軍に対して敵対的な地域でもある。
カトルの援助をして、マグアナック隊を派遣しているのはその証明だろう。
もっとも、マグアナック隊は隊長のラシードを含めて自分達からカトルの下に駆け付けたというのが真相らしいが。
だが、原作では中東は特にこれといった動きを見せなかった。
もっとも、何か動きを見せる前にOZによって潰されたというのが大きいのかもしれないが。
事実、カトルとデュオが逃げ込んだ場所でもOZが補給に来たと見せ掛けて街中に爆弾を置いていき、夜中にそれが爆発したのだから。
それにヒイロとカトルがサンクキングダムにいた時、カトルがサンドロックを取りに砂漠に向かうとOZのMDと戦闘中だったし。
そもそもの話、シャドウミラーの存在によって既に流れは大きく変わっている。
そう考えれば、原作知識はもう殆ど当てに出来ないのは確実だった。
だが……それでも、やはり中東に怪しい動きがあると聞けば、不思議に思う。
「いや、もしかして怪しい動きではあっても、実際には連合軍に対する敵対行為とかそういうのじゃないのか?」
「……残念ながら」
もしかしてと思って尋ねるも、それに対してサリィは首を横に振る。
「具体的にはどんな動きがあるんだ?」
「戦力を増強し、中東の様々な国で1つの軍隊を作っているそうです。連合軍……と言ってもいいかと」
「連合軍が2つあるってのは、ちょっとした洒落にしか思えないけどな」
「連合軍は連合軍でも、この場合は中東連合軍と呼ぶべきかと」
サリィが複雑な表情を浮かべつつ、そう告げてくる。
その気持ちは分からないでもない。連合軍に対抗する為に、新たに連合軍が出来上がったのだから。
原作でも連合軍、OZ、OZトレーズ派、OZロームフェラ財団派、サンクキングダム、ホワイトファング、Gチーム、劇場版だがバートン財団、プリベンターといった具合に幾つもの勢力が現れては消え、消えては現れてとしていた。
その辺りの事情を考えると、やはり中東連合軍といった勢力が現れるのは分からないでもない。分からないでもないんだが……
「今の地球で、よく連合軍に敵対するような組織が出来上がったな」
そう、呟く。
宇宙であれば、まだOZやバートン財団といった組織があるので、連合軍の支配も盤石という訳ではない。
だが、地球では連合軍以外にはOZしかおらず、その戦闘もどちらかと言えば連合軍が有利に進んでいる。
そう考えれば、今の地球で新たに組織を……それも連合軍を敵
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